2017年02月26日

出雲国庁と松江市北公園

 2月の大雪もようやく消えて、少し暖かくなってきました。

 近所のタンポポの様子を見に出かけました。

 まず松江市南部の出雲国庁史跡公園のシロバナタンポポ
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 松江市北公園のカンサイタンポポ。こちらはまだロゼットの真ん中に小さな蕾が出来ている状態。開花するのは3月下旬から4月上旬くらいでしょうか。

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2017年01月13日

島根県松江地域におけるタンポポ属植物の比較調査

島根大学生物資源科学部研究報告 第21号に掲載された論文の要旨メモ

 島根県松江地域に分布するタンポポ属8種と一つの亜種を調査した。2倍体種のオキタンポポを除いた全ての種は無性生殖である。比較調査はこれらの花の形態的特徴によって行った。染色体数が調査され、2から5倍体であった。
 さらにこれらの無性生殖種の遺伝的変異は電気泳動法で調べられた。

 ヤマザトタンポポとケンサキタンポポは中間型のものもあり、分類が困難であったが、総苞外片の角状突起が2mmのものをケンサキ、2mm以下をヤマザトとした。2mmに満たないものの、それに近いものを中間型とした。
ヤマザトのうち、秋鹿町で採集された1個体が2倍体であった、大庭町ケンサキの1個体が3倍体、大根島中間型の1個体が5倍体で、それ以外は全て4倍体であった。

島根県松江地域におけるタンポポ属(Taraxacum Wiggers)植物の比較調査 
林 蘇娟 Bull. Fac. Life Env. Sci. Shimane Univ., 21:3 - 7, September 30, 2016



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2016年12月10日

映画「この世界の片隅に」とタンポポ

 映画「この世界の片隅に」を観て来ました。
 内容も良かったのですが、いろいろなところでタンポポが登場しています。DSC_0004_480.jpg
(「この世界の片隅に」製作委員会メンバーズミーティング資料パンフ画像)

 キャンペーンポスターやパンフにもタンポポの花がしっかりと登場しているのですが、この黄色と白のタンポポがタンポポクラスタでちょっと盛り上がっていました。

 西日本タンポポ調査のメーリングリストで、「黄色と白色のタンポポが同じ株に咲いていて、不思議」と最初に話題になりました。
 それに対して、「映画の舞台が広島の呉だから、シロバナタンポポカンサイタンポポ?」などの意見を受けて、2015年のタンポポ調査のデータを持ち出して、「呉市ではセイヨウタンポポ、アカミタンポポとその雑種、ヤマザトタンポポ、シロバナタンポポが報告されている」とか、「2010年の調査データには主人公のすずさんが住んでいた呉市長ノ木町付近でカンサイタンポポの報告があったよ」。。。等々。

 タンポポ調査メーリングリストならではの議論となりました。
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2016年12月09日

タンポポの旅

 タンポポは風が綿帽子の種が風で運ばれて、新しい場所で芽を出して増えていく。というのが一般的なイメージでしょう。
 しかし、島根県東部という限られた範囲ではありますが、長年タンポポを調べていると、どうもそれだけではないと考えるようになりました。

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 もちろん大部分は、風によって運ばれるのだとは思うのですが、それだけでは説明のつかないほど離れた場所にタンポポが運ばれていることがあります。

とりあえず私はタンポポの移動方法は以下の3つだと考えています。

1、による種の運搬。
2、による種の運搬
3、による種またはタンポポ本体の運搬。
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2016年04月23日

クリーム色のカンサイタンポポ

 松江市内のカンサイタンポポを観察に行ったところ、一本だけ色の薄いクリーム色のものがありました。

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カンサイタンポポは元々他の黄色種に比べて色が薄く、レモンイエローなのですが、この株はクリーム色に見えます。左が通常のカンサイタンポポです。

 シロバナタンポポなど、白色種のタンポポはカロチノイド分解酵素(CCD)を持っているので花弁の黄色い色素が分解されて白くなる。黄色種にはその酵素が無いと考えていたのですが、そうではないのかもしれません。

 つまり、すべてのタンポポはカロチノイド分解酵素を持っている。白色種はその酵素作用が発現して白くなるが、黄色種はその酵素作用を阻害する何らかの要素があって、黄色のまま。と考えた方が良いのかもしれません。

 そうしてカンサイタンポポなどの黄色種でも何かの原因でカロチノイド分解酵素の作用が発現して今回のような薄黄色や白色の花が咲くのではないでしょうか。




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 松江市北公園のクリーム色カンサイタンポポ(2016/4/23撮影)

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2016年04月16日

島根半島フィールド調査

松江市から出雲市にかけて島根半島の調査。

松江市薦津町 シロバナ
西長江町 シロバナ、ヤマザト
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松江市魚瀬
松江市六坊
野合
ヤマザトタンポポ
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2016年03月29日

タンポポ調査2015報告書と島根のカンサイタンポポ

 2014から2015にかけて行われた西日本タンポポ調査の結果が報告されました。
調査報告書(pdf)はこちら

 島根県についても、当ブログで報告した安来市赤屋のトウカイタンポポや、キビシロタンポポについても触れられていました。カンサイタンポポについては、「前回の調査で確認されたカンサイタンポポは、今回は確認されなかった」と記されていました。

 この件については、ちょっとした事情があります。前回調査で確認されたカンサイタンポポは松江市内にある公園の、ごく一部分に咲いているのですが、隣接する松江市立体育館の建て替え工事のため、その区域が工事の高い塀の中に入ってしまいました。
 そのため、調査に入って標本を採集することができなかったのです。

 今年の3月、建て替え工事が完了したので、ようやく様子を見に行くことができました。

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 竣工なった体育館をバックに撮りました。なんとか健在のようです。

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2016年03月27日

たんぽぽ日和

午前中、青空の広がる良い天気だったので、松江市周辺のたんぽぽ調査に出かけました。

松江市北公園
カンサイタンポポ、シロバナタンポポ
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松江市薦津町
シロバナタンポポ
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松江市古志町県道246
ヤマザトタンポポ
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松江市大野町
ヤマザトタンポポ

松江市秋鹿町フォーゲルパーク付近
シロバナタンポポ

松江市古曽志町
ヤマザトタンポポ

松江市大庭町
ヤマザトタンポポ、シロバナタンポポ
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2015年05月07日

赤屋調査

 タンポポの開花シーズンも終わりを迎えつつありますので、調査地域を開花の遅いを山間部に向かっていきます。
 今日は、上意東のクシバタンポポと伯太町赤屋のトウカイタンポポを調査しました。
意東では昨年クシバタンポポを数株見つけたあたりを重点的に探したのですが、発見できず。

伯太町赤屋小竹ではトウカイタンポポがかなりの数開花していました。
近くでは種の色が黒いのでキビシロタンポポと思われるものの、総苞外片の角状突起が大きいので、シロバナとも思える悩ましい個体がありました。
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 クシバタンポポらしいものもあったのですが、花がすでに終わっていたので総苞の形を確認できませんでした。
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2015年05月02日

緋紅蒲公英の種子

 緋紅蒲公英(Taraxacum pseudoroseum)の花が終わり、種子ができました。今回は種子が綺麗な綿帽子になりました。
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 種子の大きさは割と小型で外来種タンポポに近い感じです

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 種子(痩果)は淡褐色で長さ約3.5mm、幅1mm。冠毛柄の長さ6-7mm、冠毛は白色で長さ6-7mm
タグ:痩果
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2015年04月27日

奥出雲調査

奥出雲から安来市南部を調査
松江道路で一気に雲南市吉田へ抜け、中国山地ぞいに三井野原から奥出雲町、安来市広瀬方面へ

雲南市吉田
ヤマザト
クシバ
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総苞外片先端の角状突起が大きく、ケンサキタンポポ型のヤマザトタンポポ

農道脇でヤマザトを採集し、近くの畔にも外来種があるので採集しようと近づいてよく見ると、クシバタンポポでした。
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奥出雲町三井野原
外来種ばかりで、在来種見当たらず。

奥出雲町馬木
小峠集会所近くのゲートボール場でクシバ

その後は国道432沿いに三成、安来市広瀬町比田などを調査するが、在来種は見つからず、外来種もあまり目立たない。山間部はまだ開花のピークではないのかもしれない。



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2015年04月25日

北山調査

 島根半島の西側南麓を出雲大社から東方向へ調査に回りました。

出雲大社みせん広場駐車場
シロバナ

菱根
ヤマザト
外来種(種がないので不明だが、セイヨウか)

遥堪(ようかん)
ヤマザト
セイヨウ

西林木町新川土手
ヤマザト
※出雲大社の裏山である弥山周辺の谷ぞいには必ずヤマザトがある印象

国富
シロバナ

多久谷
ヤマザト

多久
ヤマザト

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2015年04月24日

東出雲、安来調査

東出雲から安来方面を調査

東出雲町野呂農道
シロバナ
セイヨウ

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安来市切川町でキビシロタンポポを確認。
痩果の色がやや薄く茶褐色だが、葉の形、総苞の形からキビシロと考えられる。現地はキビシロが分布する伯太川水系の一部吉田川沿いなので、上流から種が流れ着いて定着したのかもしれません。
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安来市吉岡町伯太川西岸
セイヨウ
東出雲町揖屋山陰道南川で雑種
一見、ヤマザトに見えるほど総苞外片が直立しているが、開花時には水平まで開出
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2015年04月23日

オクウスギタンポポの綿毛

 オクウスギタンポポの花が終わって綿帽子になりました。
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蕾を見つけたのが2月中旬、それから開花が4月8日で、約2週間で綿毛になりました。

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Flora of Japanのオクウスギタンポポの種子についての部分を翻訳引用します。
痩果は褐色、卵型で長さ4-4.5 mm、幅 1.2-1.8 mm。 上半分に棘状の結節、長さ0.7--1 mm円筒状の円錐。冠毛柄は長さ9--10.5 mm、 冠毛は白色で長さ 8--8.5 mm。
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2015年04月18日

出雲方面調査

出雲市真幸ヶ丘公園
公園内は外来種のみ
周辺の農道脇でシロバナ
知井宮町
シロバナ
立久恵峡と乙立小学校付近でヤマザト
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2015年04月16日

ピンクのタンポポ咲きました

 ピンク色のタンポポ、緋紅蒲公英Taraxacum pseudoroseum)が今年も咲きました。
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 中央アジアの高原地帯が原産地です。一昨年春に種を撒いて発芽させ、去年と今年2年連続で花が咲きました。
園芸店で桃色タンポポとして売られているのは厳密にはタンポポ属(Taraxacum)ではなくフタマタタンポポ属(Crepis)ですが、これはカンサイタンポポセイヨウタンポポと同じTaraxacum属です。

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開花から3日目、2個目の花が咲きました。開花初日はピンク色が淡いですが最初の花は濃いピンク色になっています。

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花弁を包むガクに見える部分(総苞)は日本の在来種とは違って、やや外側に開きます。


 
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2015年04月12日

オクウスギとシロバナタンポポ

 オクウスギタンポポが続々と開花しました。最初の株は黄色が薄くて、わずかに黄色っぽい白でキビシロと同じ程度だったのですが、今回のものは黄色に見えます。
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手前右から2番目はシロバナタンポポです。

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普通のタンポポほど濃くはありませんが、黄色がはっきりとわかります。文字通り薄黄(うすぎ)です。

黄色の濃さは、
外来種タンポポ>カンサイ>ヤマザト>キバナシロ>ウスギ>キビシロ>シロバナという感じです。


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2015年04月08日

オクウスギタンポポ開花

 オクウスギタンポポTaraxacum denudatum)が開花しました。
 北日本(宮城、福島)を中心に自生する淡黄色花弁をもつタンポポです。東北の方から譲っていただいた種を一昨年(2013年)春に蒔いたのですが、なかなか開花せず2年目の春にようやく花を咲かせてくれました。
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花弁は白色で、わずかに薄黄色を帯びています。
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オクウスギタンポポ(Taraxacum denudatum)
頭花は直径4cm。、小花数100--150。総苞は緑色、花時に18-20mm。総苞外片は密着し総苞の1/2から2/3の長さ。辺縁は透明で密毛あり。小角突起は長さ0.5mm。総苞外片は卵形で長さ7-12 mm、幅2.5-4 mm。
 花弁は白色または淡黄色、長さ11-16mm、幅2-2.5mm
(日本植物誌DBFlora of Japanより一部引用。ブログ主の英語力の貧弱さにより誤訳もあり得ます)。

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花粉の大きさは均一でなくバラバラです。これは倍数体タンポポの特徴で、オクウスギタンポポは5倍体(2n=40)です。

森田龍義先生の研究によると、オクウスギタンポポは4倍体のキビシロタンポポと2倍体のシナノタンポポが交雑したものだと推定されています。


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2015年03月29日

湖北調査

宍道湖北岸の湖北地域を調査
千鳥町、市役所付近でシロバナ。
薦津 シロバナ
西生馬 松江高専の裏 シロバナ セイヨウ
古志 県道沿いを南下、シロバナ ヤマザト
古江小学校 シロバナ
古曽志 シロバナ
荘成町 成相寺 ヤマザト
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2015年03月28日

川原→新庄

 島根半島東側の南麓を中海方面へ進む。
川原町
川原神社付近でシロバナ、少し黄色味がかった群落
セイヨウ
熊井の滝
シロバナ、セイヨウ
新庄
シロバナ

帰路の大海崎でシロバナを見つけたが、時間がなく採集は後日
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