2014年02月23日

初春の六所神社

松江市大草町の六所神社。
東側の出雲国庁遺跡にシロバナタンポポが小さな蕾をつけているのを見つけました。

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2013年03月31日

半分黄色のシロバナタンポポとキバナシロタンポポ

 松江地方気象台のシロバナタンポポ群落でキバナシロタンポポTaraxacum albidum var.sulfureum)と花(頭花)が半分だけ薄黄色になったシロバナタンポポ(T.albidum)を見つけることができました。

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シロバナタンポポの花弁の半分が突然変異で黄色くなったものと考えられます。このあたりの詳しいところは、当ブログの過去記事で解説しています。


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2013年02月14日

コンクリートの隙間から

コンクリートの建物とアスファルトの隙間からシロバナタンポポが葉を拡げていました。まだ雪のちらつく時期なのですが、コンクリや地熱で暖かいのかもしれません。石垣イチゴと同じ?
image.jpg続きを読む
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2012年11月04日

小春日和とキバナシロタンポポ

 小春日和の今日、島根県庁の前庭にシロバナタンポポTaraxacum albidum)の黄色変種キバナシロタンポポが咲いているのを見つけました。

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 最初は外来種のセイヨウタンポポが咲いているのかと思ったのですが、少し黄色が淡いようなのでじっくりと観察してみると葉の形やガクのように見える部分(総苞)の形がシロバナタンポポと同じで、半分反り返っていました。

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 すぐ近くに咲いていたシロバナタンポポと比べてみると、総苞は同じ形をしています。違うのは花弁の色だけです。
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2012年04月15日

キバナシロタンポポ再び

 松江市内某所に黄花のシロバナタンポポキバナシロタンポポ)が固まって咲いている場所があったのですが、一昨年秋に工事で整地されてしまいました。
(2010/11/14)
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 翌年の春には全く咲いていなかったので全滅したと半ばあきらめていたのですが、今日2株ほど復活して咲いていました。

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2012年04月10日

花弁の1/4が黄色いシロバナタンポポ

 松江市湖北方面のタンポポフィールド調査に出かけました。市内の小学校の入学式に合わせたようにソメイヨシノがどこも満開でした。



 薦津町のシロバナタンポポ(Taraxacum albidum)群生地で、一部の花弁だけが黄色いシロバナタンポポが咲いていました。
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 頭花が二色に塗り分けられていて、全体の1/4ほどの花弁(舌状花)だけが黄色くなっています。
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2011年11月15日

秋咲きのキバナシロタンポポ

 秋咲きのシロバナタンポポの観察に歩いていたところ、松江市郊外の千本貯水池付近でキバナシロタンポポを見つけました。

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 キバナシロタンポポシロバナタンポポの黄色変種と考えられていて、花の色以外はシロバナタンポポと区別がつきません。

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 元々、シロバナタンポポは黄色い色素を分解するカロチノイド分解酵素(CCD)を持っているために花弁が白いと考えられるのですが、キバナシロタンポポは何かの原因でその酵素が働かないために黄色のままと考えられるのです。
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2011年06月05日

シロバナタンポポの空白地域(タンポポ調査西日本2010報告書その3)

 今年3月に発行された西日本タンポポ調査報告書のシロバナタンポポの分布図を調べてみると、面白いことに気づきました。鳥取、島根、岡山、広島4県の県境付近で比婆山を中心として直径50kmほどの範囲がシロバナタンポポ分布の空白域となっています。

 単に調査の空白地帯なのかもしれないと考えて外来種、在来種合わせた全種類の調査地点を確認してみたのですが、ちゃんとその付近も調査されていて、シロバナタンポポの空白地域にも黄花の倍数体や外来種の分布が確認されていました。
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2011年05月30日

キバナシロタンポポ発芽?と思ったが

 シロバナタンポポの黄花変種キバナシロタンポポ(Taraxacum albidum var.sulfreum)の芽が出ました。
 4月の初めに昨年秋に収穫した種を20粒ほど播いたのですが、まったく芽が出る兆しが無かったので5月に追加で一花分の種を播いておきました。今日、鉢の縁近くに芽が出ているの気づきました。すでに双葉の他に本葉が2枚出ています。
 もしかすると別の植物や、外から飛んで来た外来種タンポポの種から発芽したものかもしれませんので、もう少し観察してみる必要が有ります。

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 その後だいぶ生長したのですが、一向に葉に切れ込みが入らないし、葉脈の走り方もタンポポとは違っています。どうやらこれはオオバコPlantago asiatica)だったようです。(2010/6/22追記)

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2011年02月05日

立春のシロバナタンポポ

 昨日の立春で昨年の暮れからの寒波と豪雪も一段落した様子で、少し暖かくなった感じです。近所の出雲国庁遺跡公園でシロバナタンポポ(Taraxacum albidum)が開花していました。
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2010年12月17日

総苞外片の長いシロバナタンポポ

 今年の春に松江市の湖北地域で総苞外片の長いタイプのシロバナタンポポTaraxacum albidum)を見つけて以来、それが朝鮮半島から北九州に分布するケイリンシロタンポポT.coreanum)かどうかを確かめるために、色々と調べています。

 新潟大学の森田教授の研究によると、ケイリンシロタンポポは外総苞片が長くて総苞の3分の2から、4分の3に達し、角状突起も大型で3-4mmを超えるという点でシロバナタンポポと区別できるそうです。

 シロバナタンポポは秋にも開花するので、10月末から松江市内のシロバナタンポポ群生地を廻って頭花を採集して外総苞片の長さや角状突起の大きさを測ったり、染色体数を調べるために根を採集しています。今回は松江市大草町の出雲国庁遺跡で総苞外片の大きなタイプのシロバナを見つけました。

10121903koku7.jpg続きを読む
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2010年11月16日

ケイリンシロタンポポとシロバナタンポポの見分け方

 タンポポ調査で、ケイリンシロタンポポTaraxacum coreanum)と思われる白花のタンポポを見つけて以来、シロバナタンポポT.albidum)との見分け方を探していたのですが、ようやく、新潟大学森田教授の「エゾタンポポにおける無融合生殖複合体の構造と形成過程」文部科学省科学研究費補助金(H10〜12年度)研究成果報告書で見つけました。

 これによると森田教授は九州を中心とする94地点のシロバナタンポポと思われる330個体について9酵素14遺伝子座のアイソザイムを調べた結果、採集したシロバナタンポポには2つのクローンが存在することがわかり、従来のシロバナタンポポと異なるクローンは2n=32の4倍体だったそうです。森田教授はこれを新種ツクシシロタンポポとしました。

 ネットで入手できる情報(報告概要)では、具体的な採集地点や、見分けるポイントなど詳細な内容がわかりませんでしたので、国会図書館の資料複写サービスで報告書の全文を取り寄せ、以下のことがわかりました。

 
 このツクシシロタンポポはアイソザイム分析の結果から韓国に分布するケイリンシロタンポポと非常によく似ており、森田教授はこの報告書の総合考察で「ツクシシロタンポポ自体がケイリンシロタンポポのクローンの1つである可能性は否定できない」としています。

 本題の見分け方ですが、続きを読む
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2010年11月02日

秋に開花したキバナシロタンポポ

 キバナシロタンポポTaraxacum albidum var.sulfureum)が開花しました。
 春に採集して鉢に植え替えた置いた4株のうちの一株(気象台A株)です。自生していた現地で観察するつもりだったのですが、種を採集するために花に袋をかけておいたばかりにカラスに(お菓子と間違えて)狙われて根こそぎ抜かれてしまったものを、回収して鉢に植え替えたものです。

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2010年10月18日

キバナシロタンポポ、秋咲きの蕾

 ほんの1ヶ月前は残暑に耐えかねていたのが嘘のようにめっきり涼しくなりました。タンポポたちにとっては春に次いで快適な季節のようで、外来種、在来種ともにぐんぐんと葉を広げています。

 その中でキバナシロタンポポの株の真ん中に小さな蕾をみつけました。
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2010年10月14日

島根のケイリンシロタンポポ?

 今年の春に西日本たんぽぽ調査2010で、少し気になるタイプのシロバナタンポポTaraxacum albidum)がありました。

 通常のシロバナタンポポに比べて花がやや大きめで、総苞の外片が長くて角状突起も長いのです。
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(上:松江市薦津町のタンポポ:2010/4/7撮影)
(下:通常のシロバナタンポポ 松江市玉湯町:2003/4/30撮影)

 これはもしかしてケイリンシロタンポポ(鶏林白蒲公英★注:ケイリンの「鶏」は正しくは旁の鳥が隹です。)別名チョウセンシロタンポポT.coreanum NAKAI かも知れないと、少し詳しく調べて見ることにしました。続きを読む
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2010年04月20日

黄花と白花が一つの株に

 大庭斎場付近のタンポポ調査をしていたら、一つの株に黄花と白花を咲かせているシロバナタンポポTaraxacum albidum)がありました。
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2010年03月22日

大内谷のキバナシロタンポポ

 島根大学より西の大内谷付近にキバナシロタンポポの集団があるとの情報を得て、その付近を調査してみました。



 松江刑務所の少し南の農道脇で1個体発見。ここは島大と違って、明らかに総苞外片が開き、角状突起も見られる。間違いなくシロバナタンポポの黄花のようです。

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 採集して帰ろうかと思ったのですが、一株しか発見できなかったので、単発の突然変異なのか、黄花集団の一員なのかはっきりわかりません。今回は見送りました。
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2010年03月05日

シロバナタンポポのルーツ

 シロバナタンポポTaraxacum albicum)はカンサイタンポポT.japonicum)の血をひいているそうです。

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 新潟大学の森田教授の研究によれば、北九州に分布する4倍体のケイリンシロタンポポT.coreanum)の花粉が2倍体のカンサイタンポポに受粉して5倍体のシロバナタンポポが誕生したとのことです。

 つまり、母親(種子親)のカンサイタンポポから1セット8本の染色体、父親(花粉親)のケイリンシロタンポポから4セット32本の染色体をもらって、シロバナタンポポは5セット40本の染色体を持つことになりました。

 
 後日の森田教授の研究では、シロバナタンポポとケイリンシロタンポポ(ツクシシロタンポポ)は葉緑体DNAのタイプが同じである事がわかりました。葉緑体は母親のみから子に受け継がれます。このことから、ケイリンシロタンポポは父親(花粉親)ではなく、母親(種子親)と考えられます。
(2010-10-30追記)


 交雑によって新しく誕生したシロバナタンポポは5倍体なので有性生殖はせず、無融合生殖で殖えて現在にいたったと推定されています。


 以下は森田教授の研究概要からの引用です。続きを読む
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2007年03月14日

千本貯水池のシロバナタンポポ群落

 三月に入っての戻り寒波で朝は霜がおりていたものの、日中は少し暖かくなってきました。午前10時頃の天気は薄曇り、気温は10℃。このところ松江市内のところどころでシロバナタンポポTaraxacum albidum)が開花しているのを見かけるようになりました。

 松江市の水がめである千本貯水池の西岸側、松江市東忌部町は東向きの斜面に農家が点在し、貯水池を見下ろす日当たりの良い農道脇にもたくさんのシロバナタンポポが開花していました。

10078992.jpg続きを読む
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2007年03月10日

早春の松江城山公園

 朝からの好天に誘われて松江城の西側にある椿谷公園まで足を伸ばし、シロバナタンポポTaraxacum albidum)の写真を撮りました。

 午後から天候が崩れて小雨が降り出したのですが、県庁側の入口付近に数株咲いているのを見つけました

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