2014年03月28日

忌部・八雲フィールド

西津田国道431道路脇
シロバナタンポポ

東忌部千本ダム西岸
シロバナタンポポ
ヤマザトタンポポ
キバナシロタンポポ
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一見、ヤマザトタンポポに見えましたが、周辺のシロバナタンポポと葉の形が同じです。
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総苞外片が半分反り返って、外片先端の角状突起の大きいなどの特徴から、シロバナタンポポの黄花変種キバナシロタンポポです。


八雲町平原
クシバタンポポ
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2013年07月23日

ハマハナセンブリ

 タンポポブログなのにタンポポ以外の花の話題です。シーズンオフなのでご勘弁を

 子供のテニス大会に出かけた島根県江津市の中央公園でピンク色の可憐な花を見つけました。

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直径が1センチほどしか無い小さな花なのですが、5弁の星形の花がまばらに付いていました。最初はニワゼキショウかと思ったのですが、ニワゼキショウはアヤメ科で花弁が6枚です。

nadesiko130722028.jpg続きを読む
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2013年05月11日

安来市伯太町フィールド調査

 安来市内を伯太川沿いに遡り、さらに県境を超えて鳥取県日南町までを調査しました。
 今回のテーマは伯太川沿いで黄花の在来種タンポポを探すことでした。現在までの自分の調査ではキビシロとシロバナばかりで、在来種の黄花を見つけたことがありません。タンポポ調査西日本2010では、この地域で数カ所確認されているのですが。

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(赤い点が調査地点、黄色が走行コース)

 最初に一番北側の安来市清水寺付近、いままでよりも広い範囲でキビシロタンポポ(Taraxacum hideoi)が自生しているのを確認できました。
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 開花のシーズンを過ぎているので、ほとんど綿帽子で花がなかなか見つかりません。
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種子(痩果)の色は黒褐色、総苞(ガクに見える部分)外片先端の角状突起は小型


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2013年05月10日

島根半島西側フィールド調査

 朝から雨が降っているにも関わらず、島根半島西側のフィールド調査へ。天気のいい日に都合良く休めないのが勤め人のツラいところです。
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 5月に入って、在来種タンポポは花がほとんど終わっていますし、この天気なので探すのに苦労するかなと思ったのですが、花が終わった後は綿毛の種子を飛ばすために花茎をグーンと高くのばしているので目立って、意外に楽でした。

 最初は一畑薬師の近くの山中の集落
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(出雲市小境町北垣)
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ちょっと見た感じではそんなに総苞(ガクに見える部分)の外側の角状突起は目立たなかったのですが、撮った写真で拡大してみると大きめに見えます。
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2013年05月01日

伯太川流域キビシロ調査

 雨模様の曇天というタンポポ調査には不向きな天候でしたが、予定通り安来市伯太川流域の調査に出かけました。
 島根県のキビシロタンポポは安来市の限られた場所でしか見つかっていません。今回は新しい自生地の発見しようとしたのですが、この天候のため、主に従来の自生地の確認となりました。
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キビシロタンポポは総苞(ガクのような部分)の外片が直立してシロバナタンポポのように反り返らず、先端の角状突起も無いか、小型です。花弁もシロバナのように純白でなく、うっすらと黄色で、裏面が赤紫色がかっていることもあります。
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葉や茎もシロバナほど長く伸びず全体に小ぶりです。続きを読む
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2013年04月28日

宍道湖南岸フィールド調査

 先週に引き続き、黄花倍数体タンポポであるヤマザトタンポポTaraxacum arakii)の調査に歩いています。

 東出雲町意東(4/27)
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 中海側から中意東、高庭、上意東、星上山へ南下するコース。

 中意東では、例年の場所にヤマザトの花が見当たらず、全滅かと心配しましたが、すでに花期が終っていただけで、何株かを確認できました。
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 高庭では広域農道との交差点周辺に群落が有るのですが、ちょうど先週あたりに草刈りがされたようで、見通しの良くなった道路脇に数株の花が有りました。


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2013年04月22日

島根半島東部フィールド調査

 好天に恵まれ、島根半島東部のタンポポフィールド調査に出かけました。どの地点でもヤマザトタンポポは満開状態で見つけやすく、良い調査日和でした。
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(赤いピンが調査地点、黄色い線が調査経路)

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2013年04月14日

出雲大社フィールド調査

 出雲大社付近の島根半島西部のタンポポ調査に出かけました。出雲大社付近ではシロバナを見た記憶が無かったので重点的にシロバナを探したのですが、今回は出雲大社東側の駐車場と国道の間の緑地で見つけることができました。
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総苞外片が長く、角状突起が大きくてケイリンシロタンポポを疑う形なので、標本を2株採集。あとで染色体を調べます
misen1304140005.jpg続きを読む
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2013年04月10日

江の川中流域フィールド調査

美郷町粕淵、浜原、滝原でシロバナタンポポ調査。

カヌーの里(美郷町亀村)でシロバナタンポポと雑種外来種
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カヌーの里敷地内は大型の外来種が多数見られたが、敷地の端のほうでシロバナを発見

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外総苞片は全体の1/2より長く、角状突起が大きめのような印象。

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外来種は頭花が大型で総苞の色は濃緑色、総苞外片が上向きで、蕾の時はほとんど密着、花が開くにつれてやや水平に開出、


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美郷町上川戸の妙見神社付近でヤマザトタンポポ

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2013年03月31日

満開の桜と出遅れ気味のタンポポたち

 桜が満開の休日。松江市内各地のタンポポを観察に出かけました。


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(松江市北公園の桜並木)

 例年、桜の開花と在来種タンポポの開花は不思議なくらいシンクロしているのですが、今年は冬の寒さが厳しかったせいかタンポポの生長が遅れています。北公園のタンポポもまだ葉が十分に伸びきらず、地面にはりついた状態でした。それでも中央部には小さな蕾が顔をのぞかせています。

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 まわりの桜が開いたのを見て、あわてて開花の準備を始めた感じです。花茎が十分伸びていないのに、蕾から黄色い花弁がのぞいていて明日ぐらいには開花しそうな勢いです。

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2012年05月01日

奥出雲フィールド調査

 午後から奥出雲方面のフィールド調査に出かけました。
 いままでのタンポポ調査で、シロバナタンポポの空白地帯になっていることと、広島県側のキビシロタンポポの分布域と重なっているので、白花種タンポポを重点的に探す予定でした。

 結局白花種は全く発見できず、吉田町ヤマザトタンポポとクシバタンポポ奥出雲町小馬木クシバタンポポを確認しただけでした。

 吉田町の吉田公園では、同じ場所にクシバタンポポ、ヤマザトタンポポ、外来種タンポポが混生していました。

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2012年04月10日

2012湖北フィールド調査

 ソメイヨシノが満開の中、松江市湖北方面を調査しました。在来種タンポポの開花と、サクラの開花時期は不思議なくらい一致します。開花に必要な気候条件が似ているのかも知れません。

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 薦津町ではシロバナタンポポ(T.albidum)集団のなかに一部の花弁が黄色いシロバナタンポポを見つけました。
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 大野町では、ヤマザトタンポポ(T.arakii)が開花、シロバナタンポポも多数。
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2012年03月24日

蕾・蕾・蕾

 数日暖かい日が続いて、いよいよタンポポの季節となりました。しかし、外来種タンポポすらあまり花を咲かせていません。昨年4月の始めにはカンサイタンポポ(Taraxacum japonicum)の開花をみていますから、今年は相当遅いようです。
 一昨年秋に種から育てた緋紅蒲公英Taraxacum pseudoroseum)も、ようやく小さな蕾をつけているだけです。
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 キビシロタンポポT.hideoi)も、この通りです。
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2012年01月27日

雪中のシロバナタンポポ

 寒波の中休みで晴れ間がのぞきました。出雲国庁跡公園では、積雪の隙間にシロバナタンポポが咲いていました。
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2012年01月21日

松江地方気象台 冬

 松江地方気象台のシロバナタンポポ(Taraxacum albidum)自生地を観察に行きました。

 今年の始めに少し積雪があったものの、1月下旬は比較的暖かかったようで、あちこちに花が咲いているのを確認できました。

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 曇りがちの天候のためか完全には開花せず、先端がねじれたようになっています。
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 葉の枚数は少なく、低くロゼット状に広がっていて切れ込みは深めです。根元部分に新しい蕾が出ていました。
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2011年11月12日

花茎の無いシロバナタンポポの花

 秋咲きのシロバナタンポポの観察に歩いていて、面白い形のタンポポを見つけました。

 花茎が全く伸びず、ロゼット状になった葉の中央部分から直接花が咲いています。

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2011年11月05日

松江市西津田

 松江市西津田町の桧山トンネル北側付近でシロバナタンポポが葉を広げていました。4車線道路に面した路側帯の植え込みのため、いつも雑草扱い(当然!)されて刈り取られているのですが、毎度くじけずに復活しています。

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 さらに北側へ移動して松江地方気象台構内のシロバナタンポポ群生地。ここでもかなりの数のシロバナタンポポが葉をのばしていました。その中に、蕾をつけているものや開花しているものもありました。

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蕾をつけている株は、葉の切れ込みが深くなっています。開花しているものは、さらに深く切れ込みます。

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2011年10月15日

秋咲きシロバナタンポポ

 先日出雲国庁遺跡公園で蕾を見つけたシロバナタンポポが開花していました。

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 一般的に在来種は春だけに開花して、それ以外の季節に咲くのはセイヨウタンポポ、アカミタンポポといった外来種とされていますが、在来種でもカンサイタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポなどは秋のこれくらいの時期に開花することが確認されています。

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2011年10月09日

秋咲きシロバナタンポポの蕾

 10月中旬の出雲国庁史跡公園のシロバナタンポポ群生地を観察に行きました。
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 ブタナが少し咲いているだけでシロバナタンポポはまだ開花していませんでした。丸っこくて切れ込みの無い(全縁)の葉を元気よく伸ばしています。タンポポの葉と言うより、チンゲンサイ(青梗菜)です。

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2011年05月29日

江の川流域のシロバナタンポポ

 浜田へ所用の帰り道に江の川周辺でシロバナタンポポTaraxacum albidum)を探しました。

 新潟大学の森田龍義教授によると、九州地方と岡山県にはケイリンシロタンポポ(T.coreanum Nakai)が有るとのことですが、森田教授の別の研究報告書では、江津市の和木町でもケイリンシロタンポポが確認されています。

 この江津市のケイリンシロタンポポがなぜ江津に分布しているのか?九州から海沿いにやって来た可能性もありますが、山陽側から江の川の流れに沿って入って来た可能性も考えられます。

 そういうわけで、江の川流域でシロバナタンポポを探してみたののですが、5月も末となると開花しているものは無いので、生えていそうな場所でタンポポの葉を探してみました。
 ようやく、JR三江線の川平駅と千金駅の間の線路脇の石垣に生えているのを見つけて採集できました。(江津金田株として採集)
 これで和木町のシロバナタンポポとこの三江線のタンポポの染色体を調べて5倍体でなく、4倍体だったら、江の川流域説が有力となるわけです。

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