2014年05月18日

赤屋のトウカイタンポポまとめ

 安来市伯太町の旧小竹(おだけ)小学校で見つけたトウカイタンポポについてまとめます。

 トウカイタンポポ(Taraxcum platycarpum var.longeappendiculatum)は静岡県を中心とした東海地方に分布するタンポポで、総苞外片が長く、先端の明瞭な角状突起が特徴です。
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総苞長は花時 7--20 mm。頭花は直径3.5--4 cmで小花数90--140(平均120). 外総苞片は密着またはしばしば開出する。内片は総苞の2/3、 角状突起は明瞭で長さ2--6 mm. 外片は線状楕円形または線状披針形で長さ 10--15 mm,幅 2--4.5 mm。花柱と柱頭は黄色もしくは灰色(Flora of Japan)

 現地は安来市の中心部から南方約15キロ、鳥取との県境に近い山間部の集落で、伯太川支流の小竹川沿いに建つ赤屋村立小竹小学校(廃校時は伯太町立)の廃校舎周辺です。最初に発見した大型の株を含めて20個体以上が廃校の校庭やその周辺に自生していました。今のところこの付近以外では見つかりませんでした。
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2008年06月11日

トウカイタンポポ発芽

 種まきをしたケンサキタンポポ トウカイタンポポが発芽しました。4月29日に植木鉢に種を播いて、6月の上旬に発芽しました。

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すでに双葉の中央から本葉が一枚出ています。
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2008年03月24日

ケンサキタンポポはすでに満開

 午後から晴天となったのでフィールド調査に出かけました。島根半島から境港経由で米子まで足を伸ばして米子城趾ケンサキタンポポ(T.ceratolepis) トウカイタンポポ(T.longeappendiculatum)がどの程度花芽が育っているかを見にいきました。
 ところがなんと、すでにかなり開花していました。テニスコート付近は日当たりが良いので満開状態です。

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 その後、ここのタンポポはトウカイタンポポだったことがわかりました。(2013/5/16追記)


(左) ケンサキタンポポはガクの外側(総苞外片)の突起が大きいのが特徴です。
(画像をクリックすると拡大します)
(右)ケンサキタンポポの花芽が次々と育っています。まるで芽キャベツのようです。
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2007年04月28日

トウカイタンポポの総苞の比較

 米子城跡と湊山球場周辺に自生しているケンサキタンポポ(Taraxacum ceratolepis) トウカイタンポポを調べてみました。同じ地域内でも総苞の形には様々なタイプがあり、外総苞片の形や、小角突起の大きさなどかなりの差があります。
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 その後、ここのタンポポはトウカイタンポポだったことがわかりましたので記事を訂正しました。(2013/5/16追記)

外総苞片には大型の角状突起があります。これがケンサキタンポポの一番の特徴となります。内片にも突起があります
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 花茎は緑またはわずかに赤みを帯びる、頭花の基部に綿毛がある。頭花は直径4cmで小花数は100-120。総苞は緑色で花時の長さ15-20mm。外総苞片は直立または密着し、総苞の3/5に達し、周囲に繊毛がある。角状突起が明瞭で長さ1.5-2.5mm。外総苞片は長卵型から長針形で、長さ5-10mm、幅3-5mm。花弁は黄色で長さ22mm、幅2-2.5mm。花柱と柱頭は黒味を帯びる。

 
 Flora of Japanに森田が記載した上記のケンサキタンポポの特徴と一致していたのでケンサキタンポポとされていたのですが、タンポポ調査西日本2010で花粉を調べたところ2倍体で、トウカイタンポポだったことが明らかになりました。

トウカイタンポポの特徴に付いてはこのように書いてあります。

総苞長は花時 7--20 mm。頭花は直径3.5--4 cmで小花数90--140(平均120). 外総苞片は密着またはしばしば開出する。内片は総苞の2/3、 角状突起は明瞭で長さ2--6 mm. 外片は線状楕円形または線状披針形で長さ 10--15 mm,幅 2--4.5 mm。花柱と柱頭は黄色もしくは灰色


総苞外片が細長く、明瞭な角状突起があるという特徴はほぼ同じで、花粉をみて2倍体であるかどうかが鑑別のポイントです。
posted by しまねこ at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | トウカイタンポポ