
カンサイタンポポは2倍体の有性生殖なので、他の花の花粉を受粉できないと受精して種を作る事ができません。
そこで、今回、倉敷で採集してきたカンサイタンポポの頭花をゴシゴシとうちのカンサイタンポポの花にこすりつけてみました。
果たして、ちゃんと種ができるでしょうか。
受粉できなかったカンサイタンポポの綿帽子です。冠毛と冠毛柄の下に肝心の種がありません。シイナと呼ばれる発芽能力のない白く細長い種子です。

下は同じように人工授粉していない花ですが、こちらには数個だけ種ができていました。基本的には自家不和合性のために自分の花粉では受粉できないのですが、外来種の花粉が同時にめしべにつくことで自家不和合性が破れて自家の花粉を受粉できる事があるのだそうです。(2014/5/17追記)


左が成熟した種子、右が粃(シイナ)です。