2007年04月28日

トウカイタンポポの総苞の比較

 米子城跡と湊山球場周辺に自生しているケンサキタンポポ(Taraxacum ceratolepis) トウカイタンポポを調べてみました。同じ地域内でも総苞の形には様々なタイプがあり、外総苞片の形や、小角突起の大きさなどかなりの差があります。
yona_ken_fl0703310023.jpg

 その後、ここのタンポポはトウカイタンポポだったことがわかりましたので記事を訂正しました。(2013/5/16追記)

外総苞片には大型の角状突起があります。これがケンサキタンポポの一番の特徴となります。内片にも突起があります
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 花茎は緑またはわずかに赤みを帯びる、頭花の基部に綿毛がある。頭花は直径4cmで小花数は100-120。総苞は緑色で花時の長さ15-20mm。外総苞片は直立または密着し、総苞の3/5に達し、周囲に繊毛がある。角状突起が明瞭で長さ1.5-2.5mm。外総苞片は長卵型から長針形で、長さ5-10mm、幅3-5mm。花弁は黄色で長さ22mm、幅2-2.5mm。花柱と柱頭は黒味を帯びる。

 
 Flora of Japanに森田が記載した上記のケンサキタンポポの特徴と一致していたのでケンサキタンポポとされていたのですが、タンポポ調査西日本2010で花粉を調べたところ2倍体で、トウカイタンポポだったことが明らかになりました。

トウカイタンポポの特徴に付いてはこのように書いてあります。

総苞長は花時 7--20 mm。頭花は直径3.5--4 cmで小花数90--140(平均120). 外総苞片は密着またはしばしば開出する。内片は総苞の2/3、 角状突起は明瞭で長さ2--6 mm. 外片は線状楕円形または線状披針形で長さ 10--15 mm,幅 2--4.5 mm。花柱と柱頭は黄色もしくは灰色


総苞外片が細長く、明瞭な角状突起があるという特徴はほぼ同じで、花粉をみて2倍体であるかどうかが鑑別のポイントです。
posted by しまねこ at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | トウカイタンポポ
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