2007年04月27日

アカミタンポポのライフサイクル

 帰化種在来種では、種子から発芽、そして開花して次の世代の種子を作るまでのサイクルが大きく違うと文献に書かれていますので、それを確認すべく昨年、帰化種のアカミタンポポと在来種のクシバタンポポの種蒔きをして、成長の観察をしてみました。


 種蒔き:2006年6月25日
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自宅近くに自生していたアカミタンポポ(T.laevigatum)の綿毛状態から直接採取して種蒔き。




発芽(6/30)

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 目盛り付きルーペを入手したのでマクロ撮影と計測をしてみました。双葉の長さ1.5mm、幅約1mmです。


本葉(7/9)
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 本葉の大きさが双葉と同じ位になっています。

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(7/13)一番大きな本葉は周囲が少しギザギザになりつつあります。

越冬
2月24日:ロゼット状に葉を展開して春を待つ。
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花芽
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(2007/3/14)
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(2007年4月3日:花茎がぐんぐんと伸びてきました、開花は近い)


開花
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2007年4月6日:とうとう開花しました。


種子(綿毛)
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 そして綿毛。種蒔きをしてから、次の世代の種子を作るまで、約一年でライフサイクルを回す事ができる帰化種は、開発で表土が削り取られて裸地となったところへも素早く勢力を広げる事ができます。
 在来種は発芽から開花まで2-3年かかるといわれており、我が研究所の在来種は、種から発芽して2回目の春となった今年も花を咲かせる様子はありません。
posted by しまねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験・観察ノート
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