今回、同じ日に比較的近い場所で採集したクシバタンポポとヤマザトタンポポの頭花と花弁を比べてみました。

左がクシバタンポポ、右がヤマザトタンポポです。
花弁の色はヤマザトがやや淡く、外総苞片に小角突起があります。クシバタンポポは小角突起がほとんど無く、外総苞片の先端はこぶ状にもりあがって、総苞の下半分がこんもりとした感じです。

花弁(舌状花)の大きさを比べてみました。上のクシバタンポポは17mmくらいで、2倍体在来種のカンサイタンポポや外来種のセイヨウタンポポと同じぐらいでした。
下のヤマザトタンポポは24mmくらいで、5倍体のシロバナタンポポには及ばないものの、大型です。
タンポポの分類表によれば、クシバタンポポとヤマザトタンポポの総苞の大きさはほとんど同じとされています。今回採集したクシバタンポポがたまたま小型だったのかもしれません。
当記事内の大小の舌状花の写真をみていただくと、中央部にメシベが見えています。メシベを取り囲むようにしてオシベもあります。このことからも舌状花が1つの花だということがわかります。
さらにこの舌状花の花弁も実は5枚の花弁が合わさって一枚に見えているのだそうです。そのあたりの説明を4/10付けの拙ブログ内でも言及しております。
http://taraxacum.sblo.jp/article/55157733.html
短い記事の中で細かい説明を省略したために誤解されるような書き方だったことをお詫び申し上げます。