薦津町のシロバナタンポポ(Taraxacum albidum)群生地で、一部の花弁だけが黄色いシロバナタンポポが咲いていました。

頭花が二色に塗り分けられていて、全体の1/4ほどの花弁(舌状花)だけが黄色くなっています。

道路脇にシロバナタンポポが群生していました。その中にメッシュ模様の一株が

よく観察すると、境目の舌状花は半分白いままです。タンポポはたくさんの舌状花が集まって頭花を形成していますが、一枚一枚の舌状花自身も5枚の花弁が合わさってできています。そのうちの2枚だけが白いように見えます。

以前にも同じ株に白い花と黄色い花が咲いているシロバナタンポポを見つけましたが、このタンポポは、一部の花弁だけが黄色い変わり種です。
もともとシロバナタンポポは黄色い色素を分解する酵素(CCD:カロチノイド分解酵素)を持っているために花弁が白くなっていると考えられます。
このあたりのしくみについては本家「日本たんぽぽラボ」Webの「シロバナタンポポが白いのは」で詳しく考察しています。
このタンポポはカロチノイド分解酵素が花弁の黄色い部分では働いていないということになります。
一部の花弁が白くなる理由について、ある研究者は、「花芽の元になった細胞が二つに分裂する時に、異常が起きて一方の細胞で花弁を白くする機構が失われてしまったとすれば、頭花の半分が黄色くなります。このタンポポの場合は一回目の分裂は正常で、2回目の分裂の時に片方の細胞で異常が起きて、4個の細胞のうちT個だけ白くする機構が失われた結果、1/4の花弁が黄色くなったのではないか」と推定しています。
★ご注意★
シロバナタンポポとカロチノイド分解酵素の関係、カロチノイド分解酵素阻害による花弁の黄色化については、仮説のひとつであって、証明されているわけではありません。
さらに別の場所でこんなシロバナタンポポを見つけました。(2012/4/21追記)

これは頭花の1/16ぐらいが黄色です。とすると4回目の細胞分裂で異常が起きた?
タグ:カロチノイド分解酵素
神奈川県在住の在来タンポポ好きです。
春になると日本在来のタンポポをつい目で追ってしまう「にわか」ですが(笑)
今日、神奈川県藤沢でシロバナタンポポと思われる白いタンポポ見つけました!
時間もなく路肩だったので写真だけ撮ってゆっくりは見れませんでしたが、群生しており10株くらいありました!
15年以上前に見つけてそれ以来でしたので
少し興奮してしまい、ついコメントしてしまいました!