今日は昨夜から雨模様だったのが、昼前に青空が広がり日が射してきました。安来方面に用事があったついでに、今年の春にキビシロタンポポ(Taraxacum hideoi)が確認された安来市清水寺のあたりをまわってみたところ、白花のタンポポが多数咲いていました。

シロバナタンポポ(T.albidum)にしては花びらの色が少し黄色がかっているし、全体に華奢な感じがします。葉の形も先端が矛状です。キビシロタンポポ?
花をじっくり観察してみると、総苞外片の縁や花弁の先端や裏側がわずかに赤紫を帯びています。この辺の特徴はキビシロタンポポです。
ところが総苞外片はあまり密着せず、少し外に開き気味です。キビシロタンポポなら密着しているのが普通です。また総苞外片の先端には小型ですが角状突起の有るものも。そうなると、シロバナタンポポの可能性もあります。


種子の色はキビシロとシロバナを鑑別する決め手の1つです。キビシロなら黒色または濃褐色、シロバナなら淡黄褐色です。探しましたが、成熟した種子のある株が見つかりません。閉じた状態のものを切り開いてみましたが、どちらともいえない微妙な色でした。
