今年の春に咲いていた古江町のシロバナタンポポの総苞に対する総苞外片の長さの比率(外片の長さ/総苞の長さ)であるCD値は0.61から0.71で、角状突起も長いので、4倍体のケイリンシロタンポポではないかと期待していました。


昨年の秋に松江市立古江小学校付近の農道脇で採集したシロバナタンポポの根を伏せ植えしておきました。一昨日、新たに生長した白い根の先端を採集して8-ヒドロキシキノリンに25℃で4時間おき、その後5時間5℃の冷蔵庫に保管後、ファーマー液(酢酸1:エチルアルコール3)で固定しました。

比較的よく染色体が凝集して細胞内に散らばっています。一部細胞が重なって見えにくいですが、約40本の染色体が見えます。
今回採集した古江地区のシロバナタンポポは5倍体(2n=5x=40)でした。
同じ湖北地区の秋鹿町のものも5倍体で、こちらも4倍体のケイリンシロタンポポではありませんでした。昨年秋から、総苞外片の長いタイプを中心に松江市各地から集めたシロバナタンポポの染色体を調べていますが、今のところ4倍体のもの(=ケイリンシロタンポポ)は見つかっていません。(2011/5/12追記)