2011年04月10日

緋紅蒲公英の花色の変化

 緋紅蒲公英(Taraxacum pseudoroseum)は、開花した直後は白色で、花弁の先端と裏側がわずかに赤紫色です。
rose1_11040965.jpg

 最初に開花したのを見た時には「これじゃあ薄桃タンポポじゃないか」と思いました。ところが日を追うごとに色が濃くなっていくのです。

rose1_11041024.jpg

 上の画像右が開花初日、左が開花2日目の緋紅蒲公英の花です。赤色の色素アントシアニンの合成には光が関与しているそうで、開花して光にあたることで発色がすすんでいくのかもしれません。

 さらに日数が経つと花弁がシワシワになって、遠目には赤いバラの花のようにも見えます。学名の「roseum」はここからきているのか!と納得でした。
rose2_10051731.jpg
posted by しまねこ at 20:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 緋紅蒲公英
この記事へのコメント
初めまして。
タンポポをこれほど深くされていて驚きました!!
自分も多少興味が有り、何種類か栽培しています。

江戸時代には100以上の品種が有ったようで、失われて残念に思っている一人です。

友人数人の間で栽培していますが、正しい種類が分からないものもあり、色々知りたく思っています。

どちらかと言えば変わった種類や変異株に興味が有りますが、それほど珍しいものを栽培している訳ではありません。シロバナタンポポ、銅葉のタンポポ、緑の玉咲き、逆ギザのタンポポ(ギザギザが外向き)、斑入りタンポポ、綴化のタンポポぐらいです。

もしもご迷惑でなければ、色々お教え頂けますでしょうか…。


Posted by 穂積武夫 at 2014年04月18日 17:32
穂積様、ご訪問とコメントありがとうございます。つくづくタンポポの世界は奥が深いと感じています。
 江戸時代の「本草図譜」という本には「黒花」「青花」「ふきづめ」などの品種が描かれているそうです。現代に残っていないのは本当に残念です。
 タンポポに関してのご質問でしたら、私に分かる範囲でお答え致します。今後ともよろしくお願い致します
Posted by しまねこ at 2014年04月18日 20:38
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