たかがタンポポのために我ながら「バカ」だと思います。でも、これで島根県内のタンポポ全種類を見ることができました。


隠岐を出港し境港へ向かう「鬼太郎フェリー」とすれ違う。一反木綿に乗った鬼太郎のイラストが描いてあります(左)。
国賀海岸は馬や牛が放牧され、寝そべったり、のんびり草をたべたりしています。その中にオキタンポポが咲いていました(右)。

全体の印象はカンサイタンポポ(T.japonicum)とほとんど同じですが、葉の表面にツヤがあります。(クリックすると拡大します)。ちょうどアブかハチのような昆虫が花粉を食べに来ています。

綿帽子(痩果)の色は茶褐色で、カンサイタンポポの淡褐色より濃く、キャラメルのような色です。(クリックすると拡大します)オキタンポポは2倍体で有性生殖のため、昆虫に花粉をメシベにつけてもらわないと種子ができません。一部白くて細い「シイナ(不稔種子)」が混ざっています。
学名につけられた「maruyamanum」はオキタンポポ発見者で島根の植物学者、丸山巖先生にちなんだもの。
和名 オキタンポポ.
頭花は直径3.5-4cm、小花は80-150(平均120)個. 総苞は花時15-20mm. 外総苞片は直立または僅かに開き、総苞の3/2以上、角状の突起があるかもしくは無い、長さ0-1.5 mm。 外総苞片は長卵形または線状針形、長さ10-11mm、幅4-4.5mm。 花柱と柱頭は黄色。
染色体数 2n = 16 (diploid). 2倍体
分布(国内) Shimane Pref. (Oki Islands). 島根県隠岐島
(日本植物分類学会FOJより引用)