
発芽したものを夕方から翌朝まで15時間8-ヒドロキシキノリンに漬け込んで染色体を凝縮させて、酢酸アルコールで固定。水洗した後1規定塩酸で60℃10分間解離。水道水で10分間2回水洗してから酢酸オルセインで5分間染色して、押しつぶし法で観察しました。
今回は7枚くらい標本を作ってみたのですが、染色体を確認できたのは1枚だけで、しかも染色体が中央に集まって重なりあっているため本数を数えることができませんでした。
国内のセイヨウタンポポは3倍体(2n=24)と4倍体(2n=32)がありますが、今回の標本はおおよそ20本前後なので、3倍体と思われます。
今回の反省点。
発芽後すぐの根を使用すると、染まりが悪い。油滴のようなものがたくさんある。分裂期の細胞がほとんど見られない。
発芽後、一日後の根の長さが1cm程度のものがよさそうです。
10/20に発芽したものを8時間キノリン処理して、2日間酢酸アルコールで固定したものを10/22に観察しました。3枚作製した標本のうち1枚だけ分裂像が多数観察できました。しかし、染色体数をかぞえられるような良い細胞が見つかりません。
下の画像は染色体の短縮が十分ではないものの、比較的染色体が散らばっているものです。

(1000倍で撮影したものを一部トリミングして拡大)