今回ようやく染色体が重ならずに散らばって観察しやすい標本が出来ました。

アカミタンポポ(Taraxacum laevigatum)の染色体(1000倍油浸レンズで撮影した写真を拡大)
上の方が一部重なっているのでどこからどこまでが一本なのか、わかりづらいですが、なんとか24本をかぞえることができました。
外来種のアカミタンポポは3倍体なので、基本の8本×3=24本ということになります。
忘れないうちに今回の標本作製条件を書き留めておきます。
発芽した根を8-ヒドロキシキノリンで15時間処理して染色体を短縮。
酢酸アルコールで8時間固定後、水道水で10分間2回水洗。
60℃に加温した1規定濃度塩酸で10分間漬けて解離。
酢酸オルセインで5分間染色後押しつぶし。
タマネギの染色体観察では午前10時頃に採取して固定すると分裂像を観察しやすいと書かれていますが、タンポポの場合は発芽した根を夕方にキノリン処理した方が分裂期の細胞が多いように思えます。