
自宅から1kmも離れていない場所で初めて在来種を見つけました。
タンポポ調査を始めてから10年余り毎日同じ場所を通っていたというのに...まったく気づきませんでした。
場所は松江市南部にある茶臼山という標高120mほどの小高い山の南麓です。

採集してきた頭花の直径は4.5cm、総苞は長さ15mm、外総苞片の長さ7mm、外総苞片の小角状突起が比較的大きく、1mm程度ありました。

今までなら、

右は内総苞片で、長さは約15mm。右の外総苞片は周辺部に繊毛があり、長さは7-8mm
改めてケンサキタンポポの花と総苞の形についてFOJ(Flora of Japan)のデータから引用
花茎は緑またはわずかに赤みを帯びる、頭花の基部に綿毛がある。頭花は直径4cmで小花数は100-120。総苞は緑色で花時の長さ15-20mm。外総苞片は直立または密着し、総苞の3/5に達し、周囲に繊毛がある。小角状突起が明瞭で長さ1.5-2.5mm。外総苞片は長卵型か2ら長針形で、長さ5-10mm、幅3-5mm。花弁は黄色で長さ22mm、幅2-2.5mm。花柱と柱頭は黒味を帯びる。
うーん...。もう少し調べてみる必要がありそうです。
FOJよりクシバタンポポ(T.pectinatum)の記述では花の形や大きさについては、ほぼ同様で、総苞の形については以下の通りでした。
総苞は緑色または濃緑色で花時の長さ15-20mm。外総苞片は密着し、総苞の1/3から2/5に達し、周囲に繊毛があり、しばしば白く縁どられる。多くは小さな小角状突起またはカロース?の小片がある。外総苞片は卵形、長さ5-6mm、幅2.5-3mm
両種の鑑別の決め手は、外総苞片の長さと小角状突起の大きさと言うことになりそうですが、今回調べた花に関しては、
その後、米子でケンサキタンポポの実物を見つけ、観察・比較することができました。ケンサキタンポポは総苞の外片がもっと長く、角状突起も明らかに長い事がわかりました。茶臼山のこれは