今回は、アイスクリームカップにキッチンペーパーを敷き、たっぷりの水で濡らした上にアカミタンポポの種をバラ播きました。

さすがに外来種は生長が早く、6/29の夕方に種を播いて、7月2日の夕方にはもう根が出ていました。
これを酢酸アルコール(酢酸1:エチルアルコール3)で3時間ほど固定したものを一旦水洗いしてから、60度に暖めた1規定濃度の塩酸に数分漬けて解離。もう一度水洗いしてから根の先端1mmをスライドグラスに載せて、酢酸オルセインで染色。カバーグラスをかけてからピンセットで押さえて細胞を散らしてから顕微鏡で観察しました。(400倍)

今回はわりと分裂期の細胞が多く見られました。
しかし、うまく染色体が散らばっているものがありません。ピンク色のイトミミズ様のものが染色体と思われます。(1000倍)

染色体らしきものは見えるのですが、重なってしまって、一つひとつの染色体を区別して数える事ができません。やはり、8-ヒドロキシキノリンで染色体を凝縮させた方が良いようです。次回はキノリン処理した細胞を使ってみます。
翌日、新たに発芽したものを8-ヒドロキシキノリン液に3時間漬けてから、酢酸アルコールで固定したものを観察しました。(1000倍視野で撮影したものをトリミング)

キノリン処理をしないものに比べて、見やすくはなりましたが、まだ数をカウントするのは難しいようです。20本以上有りそうには見えますが。
7月8日(木)
今度は6/30に種から発芽した根を24時間キノリン処理したものを観察しました。どうにか見やすくはなりましたが、細胞がしっかりつぶれていないので、焦点が微妙に合いません。(1000倍油漬レンズで観察・撮影したものをトリミング)

画像に黄色でマーキングしながら無理矢理カウントしてみると24本ありました。(下画像)アカミタンポポは3倍体なので基本の8本の3倍(8×3=24本)となります。
