松江市の水がめである千本貯水池の西岸側、松江市東忌部町は東向きの斜面に農家が点在し、貯水池を見下ろす日当たりの良い農道脇にもたくさんのシロバナタンポポが開花していました。

シロバナ群落の中央部に1株だけ黄色い花がありました(上の画像中央後方)。以前にこの付近でクリーム色のシロバナタンポポ(キバナシロタンポポ)を見つけた事があったので、じっくり観察。

外総苞片の反り返りがほとんど無くて、角状突起も小さい。葉も特徴的な櫛葉状なので、クシバタンポポだと思われます。しかし周辺のシロバナタンポポの中には外総苞片の反り返りが少ないものもあり、シロバナの黄色変異の可能性もあります。今後もこのあたりを観察する必要がありそうです。
農業環境技術研究所の実験(2007)によると、10℃から25℃の間で培養すると10日ぐらいで発芽して、発芽率は7〜8割になるそうです。ただしこれはペトリ皿に種子を並べ、同じ温度で昼光色の蛍光灯を照らし続けているようです。
また、これとは別に朝晩は冷蔵庫に入れて、昼間は25℃に保つと発芽したという実験結果もあります。
ご成功を祈ります。