2010年05月15日

緋紅蒲公英が咲きました

 緋紅蒲公英Tarxacum Pseudoroseum)がとうとう開花しました。ロゼットの中央に小さな蕾を見つけたのが、先月の29日ですから、およそ半月です。
rose2_10051531.jpg

 ただの白花タンポポのようにも見えますが、花弁の裏側と端が赤紫色なので、うっすらとピンク色に見えます。また中央部が黄色に見えるのはオシベの花粉のせいでしょうか。rose2_10051530.jpg
 総苞は外片が長く倒披針形で、水平位置まで開いています。外片に角状突起は無く、外来種タンポポや在来種との雑種のような形です。

rose2_10051552.jpg
 花粉は見事なまでにバラバラで、倍数体と思われます。文献には染色体数は書いてありませんので、何倍体かは不明です。

 現在国内で広がっている外来種との雑種タンポポは外来種のこの不揃いの花粉のうち受精能力のあるものが在来種のめしべについて生まれたと推定されています。緋紅蒲公英と在来種の雑種が出来る可能性もあります。

 また、緋紅蒲公英自身の種が風で飛ばされて野性化して、セイヨウタンポポやアカミタンポポの二の舞にならないようにしっかりと管理しないといけません。

posted by しまねこ at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 緋紅蒲公英
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/38104293
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック