
ただの白花タンポポのようにも見えますが、花弁の裏側と端が赤紫色なので、うっすらとピンク色に見えます。また中央部が黄色に見えるのはオシベの花粉のせいでしょうか。

総苞は外片が長く倒披針形で、水平位置まで開いています。外片に角状突起は無く、外来種タンポポや在来種との雑種のような形です。

花粉は見事なまでにバラバラで、倍数体と思われます。文献には染色体数は書いてありませんので、何倍体かは不明です。
現在国内で広がっている外来種との雑種タンポポは外来種のこの不揃いの花粉のうち受精能力のあるものが在来種のめしべについて生まれたと推定されています。緋紅蒲公英と在来種の雑種が出来る可能性もあります。
また、緋紅蒲公英自身の種が風で飛ばされて野性化して、セイヨウタンポポやアカミタンポポの二の舞にならないようにしっかりと管理しないといけません。