
カンサイタンポポなど2倍体の在来種は有性生殖ですが、自家不和合性があるため、自分の花粉ではなく、他の株の花粉を受粉しないと種子を作れません。
そのため、1株だけでも種子を作れる無性生殖の帰化種タンポポと違って、ある程度の集団で咲いていないと種子を作って殖えることができません。
この北公園のカンサイタンポポは中央部には5m四方のエリアに10株程度固まっている為、受精していないシイナ(不稔種子)が混じるものの、正常な種子ができています。
ところが、中心の集団から離れて咲いているものはちゃんとした種子を作れていません。

中心の集団から20mほど離れて単独で咲いている株(北C)

未熟な状態の種子
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