2003年06月12日

在来種タンポポと帰化種タンポポの交雑

 在来種と帰化種タンポポの交雑に関する研究の要約をネットで見つけました。

植物研究雑誌 Vol.72 No.1 要約

東海地方西部における在来タンポポと帰化タンポポの交雑 (1) ニホンタンポポとセイヨウタンポポの雑種の出現頻度と形態的特徴

 愛知県におけるニホンタンポポTaraxacum platycarpum とセイヨウタンポポT. officinale の自然雑種の頻度と形態学的特徴を調べた.セイヨウタンポポとされる90%以上の植物体はニホンタンポポから由来したグルタミン酸ーオキザロ酢酸アミノ転移酵素(GOT)の対立遺伝子b又はcを持っていた.これらの雑種と判断される植物は外総包片辺縁の毛の数,外総包片の突起長及び痩果の大きさにおいて,ニホンタンポポとセイヨウタンポポの中間的であった.(愛知教育大学生物学教室)
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渡邊幹男,丸山由加理,芹沢俊介:(72: 352 - 356)

東海地方西部における在来タンポポと帰化タンポポの交雑 (2) ニホンタンポポとアカミタンポポの雑種の出現頻度と形態的特徴

 愛知県におけるニホンタンポポTaraxacum platycarpum とアカミタンポポT.laevigatum の自然雑種の頻度と形態学的特徴を調べた.セイヨウタンポポとは対照的に,アカミタンポポT.laevigatum ではニホンタンポポT. platycarpum と共通のグルタミン酸ーオキザロ酢酸アミノ転移酵素(GOT)の対立遺伝子b又はcをほとんど持っていなかった.対立遺伝子b又はcを持つ植物は外総包片辺縁の毛の数,外総包片の突起長及び痩果の大きさにおいて,ニホンタンポポとアカミタンポポの中間的であり,雑種であることを示唆していた.(愛知教育大学生物学教室)
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posted by しまねこ at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究ノート
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