
タンポポと同じキク科タンポポ亜科に属しますが、タンポポはタンポポ属(Taraxacum)で、ブタナはエゾコウゾリナ属(Hypochoeris)です。

タンポポ属と同じように、小花がすべて舌状花で花の外観はタンポポそっくり。北海道に住む友人はセイヨウタンポポというのはこのブタナだと思っていたとのことです(^^;。
北大植物園ニュース(北海道で見られる帰化植物たち)には、ブタナは北海道で昭和初期に最初に確認され、北日本から日本全土に広がったと書いてあるので、北海道ではお馴染みの植物なのかもしれません。

総苞外片が全て密着しているので、長年タンポポを見ている私でも花だけ見せられると一瞬、在来種かと思います。
タンポポとの見分け方 タンポポと決定的に違うのは花茎が長く、枝分かれしていること。 ブタナは茎が針金入りのように固く、葉はタンポポと同じようにギザギザでロゼット状に広がっていますが、葉は光沢があり、剛毛が生えています。花の色もタンポポに比べて濃い。 |
ブタナの綿帽子はタンポポに似ていますが少し綿毛が密でモコモコ。やや茶色がかっています。

種子(痩果)もタンポポに比べると細長く、色は褐色

ブタナが咲き始めると、タンポポのフィールド調査はひとまず終了となります。研究対象となる在来種は花の時期がすっかり終わってしまってます。帰化種も一年中花が見られるとは言え、この時期は夏草が繁茂し始めて、片隅に追いやられた感じとなるからです。
さらに、毎年この時期になると巨大な毛虫が大量に現れて道路や草むらにウヨウヨといます。私は実は毛虫芋虫が大の苦手なのです((((^^;


