春に落ちた種は初夏には発芽するので、これは去年落ちた種から発芽したものでしょうか。

写真下の銀色の丸は、大きさの比較のために置いた一円玉。(ちなみに一円玉の直径は2cm)
在来種では春に地面に落ちた種子はすぐ発芽せず、秋ごろ発芽します。いったん地上部の葉が枯れて越冬し、翌年に葉を展開しますが、花をつけて種子形成するには2-3年が必要らしいです。
セイヨウタンポポは種子繁殖への切りかえが早く、ロゼットの直径が2cm程度の小さな株でも花をつける。そのため、発芽1年以内に繁殖に参加できる。繁殖にいたるまで2〜3年かかる在来種とは対照的である。
雑草の自然史、北海道大学図書刊行会。第6章世界に分布を広げた盗賊種・森田竜義・新潟大学教育学部 (p192-193)より引用