2006年05月10日

アカミタンポポの一年生?

 松江市西津田町の駐車場でアカミタンポポの小さな花を見つけました。外来種は発芽、開花のサイクルが短く、こんなに小さな株でも花をつける。

 春に落ちた種は初夏には発芽するので、これは去年落ちた種から発芽したものでしょうか。

10031543.jpg

 写真下の銀色の丸は、大きさの比較のために置いた一円玉。(ちなみに一円玉の直径は2cm)

 在来種では春に地面に落ちた種子はすぐ発芽せず、秋ごろ発芽します。いったん地上部の葉が枯れて越冬し、翌年に葉を展開しますが、花をつけて種子形成するには2-3年が必要らしいです。


 セイヨウタンポポは種子繁殖への切りかえが早く、ロゼットの直径が2cm程度の小さな株でも花をつける。そのため、発芽1年以内に繁殖に参加できる。繁殖にいたるまで2〜3年かかる在来種とは対照的である。

雑草の自然史、北海道大学図書刊行会。第6章世界に分布を広げた盗賊種・森田竜義・新潟大学教育学部 (p192-193)より引用
posted by しまねこ at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 外来種タンポポ
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