2006年05月04日

自家不和合性(不親和性)


※ 他の株の花粉が受粉しないと種子がつくれない
 カンサイタンポポをはじめとする2倍体の在来種はこういう性質を持っているため、自分の花粉では受粉できない。したがって、種子をつくるためには近くに同種の株があり、そこから花粉を運ぶ昆虫が存在することが必要。
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mushi10041722.jpg 同じ在来種でも4倍体のエゾタンポポ、5倍体のシロバナタンポポは単為生殖で花粉を受粉しなくても種子を作ることができる。帰化種の3倍体セイヨウタンポポ、アカミタンポポも単為生殖。

 同じタンポポでもこのように生殖法が異なるのは、持っている染色体構成の違い(倍数性)による。


多くの植物は自家不和合性を示し、同じ植物体の雄の配偶子が雌の配偶子と受精し子孫を残すことを避けている。動物のように簡単に移動することもできず、また自らの花粉を受粉する可能性が高い植物では、自家不和合性のシステムを確立することで各個体の遺伝的な多様性を保っている。

なぜ自家不和合性がおこるか?

ー花粉管が花柱内を伸びていくことができない

なぜ伸びていかない
→これは絶えず異品種間や異種間の交雑を行って、新しい植物を作り出すという自然の進化の手段
→開花期になると他の品種か同じ品種の花粉管か識別する仕組みができている。もし、自家花粉であるとその生長を阻害する物質(ある種のたんぱく質)が形成される。
こうち農業ネット(栽培の仕方:家庭菜園)より引用
posted by しまねこ at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究ノート
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