では一株のタンポポは何年くらい生きるのでしょうか?
ブログ主が継続的に松江市内の公園に咲いているカンサイタンポポ(Traxacum japonicum)を観察した結果から、
10年から15年以上は生きるようです。
その根拠として、この公園から採集した1株を自宅の庭でずっと観察していました。
2005年に採集した株は翌年(2006年)にしっかりと根付いて花を咲かせました。

採集翌年(2006年)

(2013年5月)
最後に花を咲かせたのが2015年の4月

(2015/4/15)
少なくともこの株は10年間生きていました。
そしてさらに長寿の株がありました。
2005年の4月に公園の木の根元に単独で咲いていたこの株

今年2020年にもこの株は生存していました。
さすがに花は無理かなと思ったのですが、なんと小さな蕾が!
まとめ
松江市内でカンサイタンポポの2個体を継続的に観察した。
2005年4月に開花していた個体のうち、1株は2015年まで生存した、
もう1株は2020年4月現在も生存している。
というわけで、日本の在来種カンサイタンポポは15年以上は生きるということがわかりました。
追記
2022年にもこの株は花が咲きました。

だいぶ老化して弱々しい感じですが、まだまだ頑張ってほしい。

これで観察開始から17年経過しています。関西在住の研究者の方の話では25年以上生存したものがあるということで、まだまだいけそうです。