公園内の総合体育館建て替え工事の影響で一時は集団が消滅の危機にあったのですが、今日行ってみると、一面のカンサイタンポポでした。
夕方5時ごろの撮影なので、花は半分閉じています。日中なら見事なタンポポ畑でしょう。

タンポポ調査西日本2020実行委員会事務局へここのタンポポの調査票を送るためにポケット顕微鏡で花粉を観察。粒の揃った花粉で、これは有性生殖をする二倍体タンポポの特徴です。


有性生殖をする二倍体のタンポポは自家不和合性と言って、自分の花粉では受粉できず、他の個体のタンポポの花粉でないとタネができません。そのために小さい集団だと白くて小さい不稔のシイナも混じります。この写真はちゃんとタネ(痩果)ができています。

4月29日の昼間に改めて観察に出かけました。
満開のカンサイタンポポです。
ざっと数える限りでも50株くらいはありそうです。この場所で初めてカンサイタンポポを確認したのは2005年でしたが、増減を繰り返しながらも安定した集団を維持しています。