タンポポ葉に円形の赤紫色の斑紋がみられることがある。これはタマバエの幼虫が寄生して虫えい(虫こぶ)を作ったもの。
https://www.google.com/search?q=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%83%8F%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%95%E3%82%B7%E3%80%80%E6%B9%AF%E5%B7%9D&client=firefox-b&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=2ahUKEwij9_mkkYXeAhXGerwKHad8DmEQsAR6BAgGEAE&biw=951&bih=881
日本のセイヨウタンポポに虫こぶ(ゴール)を作るのはヨーロッパ産のタマバエ(Cystiphora taraxaci )によく似ている。
日本の在来タンポポに虫こぶを作るのはこれと同一種かどうかを研究されている。
鹿児島大学名誉教授の湯川先生が研究されている
虫えい同好会掲示板より
タンポポハフクレフシ 投稿者:湯川淳一
皆様へお願い:
この写真は、巣瀬司さんが札幌市の北大構内で撮影されたタンポポハフクレフシで、恐らくセイヨウタンポポだと思います。南さんも同じく北海道旭川市でセイヨウタンポポハフクレフシを発見され、成虫の羽化に成功されています。南さんから頂いた成虫標本をスミソニアン博物館に持っていき、ガニエさんと一緒に検鏡したところ、ヨーロッパで知られている Cystiphora taraxaci に極めて近いと言う結論になりました。これを確認するために、ヨーロッパのタンポポのゴールから得られた幼虫と比較したいと思い、現在、ヨーロッパのタマバエ研究者に標本を依頼中です。
そこで、日本の在来タンポポにも、このようなゴールができていないか、大変気になっております。もし、ゴールが見つかって幼虫が得られましたら、これも一緒に DNA 解析し、外来タマバエか在来タマバエか調べて見たいと思っています。これからが、ゴールが顕著になる時期です。もし、皆様のお近くで、外来、在来を問わず、タンポポハフクフシが見つかりましたら、ぜひ、掲示板でご一報頂けますようお願い申し上げます。
ちなみに、外来タマバエは、在来植物に寄主範囲を広げることは、極めて稀で、必ず、日本に侵入した外来植物にのみゴールを形成します。そのような例は、これまで、日本で6例知られています。ソルガムタマバエ(ソルガム)、マンゴーハフクレタマバエ(マンゴー)、ランツボミタマバエ(このタマバエは、元々、広食性で、ハワイでは、ラン以外に、ハイビスカスやプルメリアにもゴールを作ります。沖縄に侵入してから、ニガウリでも見つかりました)、ハリエンジュタマバエ(ハリエンジュ = ニセアカシア)、ブルーベリータマバエ(ブルーベリー)。6例目は、ハンマーさんが掲示板に投稿されたアメリカハイビャクシンのハイビャクシンタマバエです。最近論文になりました。PDF をご希望の方にはお送りします。南さんにご連絡下さい。
2018/06/10(Sun) 18:36 No.3179
タンポポハフクレフシ 再度のお願い 投稿者:湯川淳一
掲示板をご覧の皆様へ
昨年に引き続き、写真のようなタンポポハフクレフシ D-0840a を捜しています。
この虫えいは、Cystiphora 属のタマバエ(多分、 Cystiphora taraxaci) によって形成されたもので、外来種だと思います。
昨年、カンサイタンポポやセイヨウタンポポ、ヨーロッパのセイヨウタンポポから幼虫を得て、 DNA解析をしました所、あまりにも分化の程度が進んでおり、さらに多くの地域の標本を解析する必要性が出てきました。
セイヨウタンポポでも、日本のタンポポでも、虫えいが見つかりましたら、ぜひ、ご一報の程、お願い申し上げます。掲示板にご投稿いただけましたら、管理人の南さんから拙宅の住所を知らせて頂きます。虫えいのついた葉をティッシュに挟み、そのまま、封筒に入れて、受取人払いでお送り頂けますと有り難いと存じます。
よろしくお願い申し上げます。
南さん、よろしくお願い致します。
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