3010年03月21日

たんぽぽラボについて

このブログと日本たんぽぽラボのページは、島根県東部を中心としたタンポポの生態について個人的に研究したものを日々記録しています。

 あなたは、外来(帰化)種のタンポポと、在来種(純国産)のタンポポを見分けられますか?

 帰化種タンポポは花の下側のガクの部分(総苞外片)が反りかえりますが、在来種では上向きで反りかえりません。

しかし、最近の研究では外来種タンポポと思われていたものの大部分は在来種と外来種の雑種で、総苞の形も帰化種と在来種の中間型が多く見られことがわかってきました。
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2019年04月20日

島根半島東部調査2019

中海に浮かぶ大根島と美保関を中心とした島根半島東部の調査

松江市八束町(大根島)
島内全般にシロバナタンポポと外来種
二子付近でヤマザトタンポポとシロバナ採集

松江市美保関町
美保関灯台、駐車場付近は外来種(アカミタンポポ、セイヨウタンポポ)。
灯台までの遊歩道、敷地内にヤマザトタンポポ多数。

隠岐の島行きの船が発着する七類港では、前回調査でオキタンポポが見つかったとのことで、埠頭周辺を調査したが、シロバナと外来種以外は見つからず。

法田、諸喰、雲津から美保関へ至る山間部で各所にヤマザトタンポポ確認。
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2019年04月19日

伯太調査2019

安来市伯太町のキビシロタンポポと旧小竹小学校跡地のトウカイタンポポを調査。

安来市伯太町小竹
小学校跡の桜の樹を中心に数株のトウカイタンポポ開花を確認。
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花粉で二倍体を確認

他にキビシロタンポポも多数。
石垣下の農道脇にクシバタンポポが2株
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伯太町草野
鳥取県県境の六呂坂付近にキビシロ。道路の拡張整備で一部の群落は消滅。
IMG_4283.jpg

伯太町下十年畑
小川沿いの廃屋と橋周辺に数株開花を確認。
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2019年04月15日

2019星上山調査

 松江市南側にある星上山周辺を調査。松江市東出雲町下意東から、松江市八雲町別所まで。

松江市東出雲町高庭
ヤマザトタンポポ、セイヨウタンポポ

東出雲町上意東
簡易郵便局付近に クシバタンポポ数株開花

星上山中腹展望台付近 ヤマザト

八雲町東岩坂別所 ヤマザト
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2019年04月13日

秋鹿町2倍体捜索

昨年に引き続き、松江市湖北の秋鹿町地区で2倍体のタンポポを捜索に行きました。

島根大学生物学研究室の研究報告で、松江市秋鹿町で採集したヤマザトタンポポに2倍体のものがあったと報告されて以来、それを検証すべく、秋鹿町のタンポポをしらみつぶしに調査しています。
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花粉を観察することで2倍体とその他の高次倍数体(3,4,5倍体)を区別することができるので、手当たり次第に花粉をチェックして回りました。
aika2baitai.png
高ノ宮駅付近から北上し、秋鹿小学校付近やその周辺でヤマザトタンポポと思われる黄色の在来種を採集してポケット顕微鏡で花粉を観察。この顕微鏡は秋葉原で購入したものですが、野外で花粉を観察するには優れものです。LEDランプが付いていて視野を照らしてくれます。(下の画像)


二倍体なら、花粉の大きさは圴一のはずですが、今回調査した地点ではどれも花粉はバラバラで、倍数体ということになります。
IMG_4254.jpg
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2倍体ヤマザトタンポポに関するメモ

 島根大学生物学研究室林先生の論文に登場した2倍体のヤマザトタンポポに関するメモ。

ヤマザトタンポポ(Taraxacum arakii)は4倍体、5倍体とされていた。
島大論文では、4倍体、5倍体がほとんどであったが、大庭町で3倍体、秋鹿町で2倍体のものがあったとされる。

以下、過去の文献、研究(私信も含む)より。

森田の分類(1995)
ヤマザトタンポポは森田分類では、クシバタンポポの一種とされ、4倍体。ケンサキタンポポも4倍体

タンポポの観察実験(P72)
ヤマザトタンポポは4倍体と5倍体

日本産倍数性タンポポの問題(種生物学研究(2)35−45 大阪府立大学:山口聡 1978)
4倍体 出雲三成、NOCHI(岡山県北部?)
5倍体 出雲三成 美保関 阿井

西日本を中心とした淡黄色型倍数体タンポポのクローン間での花色変異
(中村剛士:大阪府立大学)

4倍体、5倍体
4倍体 松江市坂本町、
5倍体 玉湯、東出雲、八束、鹿島、荘成町、古曽志、宍道、大庭、奥出雲



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2019年04月12日

2019松江市北東部調査

島根大学より東側、松江市川原町、下東川津町と、学園町の北公園

川原町でシロバナタンポポ、前年に薄黄色のタイプを採集した地点は整地されており、はっきりと着色した個体は見つからず、シロバナとして採集。

下東川津町、祖子分でキバナシロタンポポ、シロバナ

学園町 北公園でカンサイタンポポ
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2019年04月11日

2019宍道湖南側地域

宍道湖南東側地域、宍道町来待から玉造、松江市大庭町まで調査

宍道町来待
ヤマザト、セイヨウ。

玉湯町大谷
小学校付近でヤマザト

松江市大庭町
斎場付近の道路脇でヤマザト
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2019年04月10日

2019宍道湖北岸地域

宍道湖北東側、大野町、秋鹿町調査。

大野町、
ヤマザト、シロバナ、外来種
ヤマザト採集。

秋鹿町
小学校付近で、ヤマザト、シロバナ、外来種
ヤマザト採集。
小学校から秋鹿町駅への農道脇にヤマザト
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2019年04月09日

松江市忌部町調査

仕事帰りに短時間調査。
西忌部町千本ダム西岸でヤマザト、シロバナ

東忌部町大谷でヤマザト、シロバナ
調査用紙4枚記入、写真撮影
詳しい緯度は帰宅後記入
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2019年04月06日

島根町チェリーロード

島根町のチェリーロードへ花見がてら、ヤマザトタンポポの調査。
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チェリーロードの中程から、野波へかけてほぼ全域でヤマザトタンポポの開花を確認、種子をつけているものはなし。

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2019年03月12日

カロチノイド分解酵素の阻害に関連する論文

 シロバナタンポポの花弁が白いのは黄色のカロチノイド色素がカロチノイド分解酵素(CCD)の働きにより分解されて白い花弁となっている。という仮説を当ブログでは採用しています。

 もともとこの仕組みについてはキクの白色品種と黄色品種の研究結果から推定しているのですが、キクの白色品種に存在するカロチノイド分解酵素の働きを阻害させたところ、黄色い花弁となったという研究論文を見つけました。

 シロバナタンポポの薄黄色変種のキバナシロタンポポができるメカニズムを考えるヒントになりそうです。

simohigasi_kibana169.jpgkawahara_kibana195.jpg
キクに存在するカロテノイド分解酵素ホモログのクローニングと機能解析

*大宮 あけみ, 岸本 早苗, 間 竜太郎, 能岡 智, キクに存在するカロテノイド分解酵素ホモログのクローニングと機能解析, 日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集, 2007, 2007 巻, 第48回日本植物生理学会年会講演要旨集, p. 068, 公開日 2007/12/13, https://doi.org/10.14841/jspp.2007.0.068.0, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspp/2007/0/2007_0_068/_article/-char/ja, 抄録: 白色花弁のキクから突然変異により黄色花弁が生じることがある。しかし、その逆の現象は起こらない。このことは、白色花弁においてカロテノイドの蓄積に抑制的に働いている因子が突然変異により欠失し、黄色花弁に変わるという可能性が考えられる。その因子を明らかにすることを目的に、キクの白色花弁と黄色花弁において差次的に発現している遺伝子をサブトラクティブハイブリダイゼーション法によりスクリーニングした結果、白色花弁で発現が高い遺伝子としてカロテノイド分解酵素ホモログ遺伝子(CmCCD4a)を得た。CmCCD4aのRNAiコンストラクトを白花キク品種に導入した結果、カロテノイドを蓄積し花弁が黄色になった形質転換体が得られた。また、CmCCD4aを黄花キク品種の花弁で過剰発現させると、花弁が白色になった形質転換体が得られた。このことからキクの白色花弁では、カロテノイドを合成しているもののCmCCD4aによって分解されることにより白色が形成されるものと考えられた。デジェネレートプライマーを用いてキクに存在するカロテノイド分解酵素遺伝子をスクリーニングし、CmCCD4aのほかに3タイプのホモログを得た(CmCCD4b、CmNCED3a、CmNCED3b)。これらのホモログは花弁における発現がきわめて低かった。したがって、カロテノイド分解酵素ホモログの中で花弁の白色の形成に関与しているのはCmCCD4aのみであると考えられた。
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2018年10月14日

タンポポに寄生するタマバエについて

タンポポ葉に独特の斑紋を形成するタンポポハフクレフシについてのメモ。

タンポポ葉に円形の赤紫色の斑紋がみられることがある。これはタマバエの幼虫が寄生して虫えい(虫こぶ)を作ったもの。
https://www.google.com/search?q=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%83%8F%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%95%E3%82%B7%E3%80%80%E6%B9%AF%E5%B7%9D&client=firefox-b&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=2ahUKEwij9_mkkYXeAhXGerwKHad8DmEQsAR6BAgGEAE&biw=951&bih=881
日本のセイヨウタンポポに虫こぶ(ゴール)を作るのはヨーロッパ産のタマバエ(Cystiphora taraxaci )によく似ている。
日本の在来タンポポに虫こぶを作るのはこれと同一種かどうかを研究されている。

鹿児島大学名誉教授の湯川先生が研究されている




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2018年10月07日

宍道湖ウサギとタンポポ、タマバエ

 家人と島根県立美術館へ。鑑賞後に、美術館の建っている宍道湖岸の散策をしていると、
ウサギIMG_3981.jpg
ブロンズ製のウサギの前に生えているタンポポの葉に妙な斑点があるのを見つけました。
宍道湖ウサギIMG_3979.jpg
もしかしたら、以前にタンポポメーリングリストに調査依頼が来ていた、タンポポに寄生するタマバエの虫こぶ、タンポポハフクレフシ(たんぽぽ葉膨れ節?)かも?
宍道湖ウサギIMG_3980.jpg
ネットで検索した画像とは微妙に違う気もするし、どうかなあ。
(虫注意!)
https://www.google.com/search?q=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%95%E3%82%B7&ie=utf-8&oe=utf-8&client=firefox-b-ab

https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/e/f3c4eb8f18d934a28c6943a4e8619bf0

気になったので、次の週に再訪し葉を確認しました。裏返してみても虫体は確認できず、片方は完全に穴が空いていたので、単に葉の傷だったようです。(2018/10/13追記)



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2018年05月04日

キビシロタンポポとオクウスギタンポポの色

 タンポポの中で薄黄色の花を咲かせるキビシロタンポポ(Taraxcum hideoi)オクウスギタンポポ(T.denudatum)の微妙な色の違いをカラーチャートを使って比較して見ました。
 タンポポの花をデジカメで撮影すると、自動的に白色の補正がされて光の条件などで薄い黄色のタンポポが真っ白に写ったりします。これでは客観的な色の比較が難しいので、カラーチャートを一緒に写しこんでいます。

 使用したカラーチャートは大阪府立大学の中村氏の考案によるもので、白から黄色の557段階の色調が印刷されています。これを花と一緒に撮影すると、黄色の色調の違いがわかります。
kibi170408_3129.JPG
IMG_3755.jpg

上が安来市伯太町のキビシロタンポポ、下が宮城県産のオクウスギタンポポです。
キビシロの方が花弁の外側が白いのに対し、オクウスギは花弁の端まで薄黄色です。
そのためかオクウスギの方が全体的に黄色が濃く見えます。
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2018年05月01日

安来市赤屋タンポポ調査2018

 今シーズンは仕事(本業)が多忙なため、中々タンポポ調査に歩けません。ようやく今日は午後の短時間ながら安来市伯太町赤屋のトウカイタンポポの調査に出かけることができました。
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 いつもの廃校跡に到着して早速見つけたのがクシバタンポポ(Taraxacum pectinatum)の綿帽子。その隣にはキビシロタンポポ(T.hideoi)の花と種子。
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 さらに数メートル隣に目的のトウカイタンポポ(T.platycarpum var.longeappendiculatum)を確認。
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 いつもながら、この場所は一体どうなっているのだろうか?と考えています。

 この山間部の集落のここ以外の場所では外来種しか見つからないのに、廃校周辺の極めて狭い範囲に在来種が固まって咲いているのです。

人為的に集められたのではないかという気がしています。少なくとも50年近く前に。

帰り道の道路脇に、在来種のような黄色い花が大量に咲いているのを発見。
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よくあるガザニアかと思って、じっくり観察して見るとワタゲツルハナグルマでした。南アフリカ原産の帰化植物で最近日本のあちこちで増えているようです。
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2018年04月12日

湖北フィールド2018

島根県東部宍道湖北岸地域のタンポポ開花状況を調査しました。

松江市大野町
シロバナ、ヤマザト
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松江市秋鹿町
シロバナ、ヤマザト

秋鹿小学校付近でキバナシロタンポポ
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同じ株から白い花と黄色い花が出ているようにも見えますが、別の株かもしれません、掘り返してみればはっきりするのですが。
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花の色がヤマザトよりも薄く「硫黄色」で総苞外片が外へ開いて反転しているので、シロバナタンポポの黄色変種キバナシロタンポポとわかります。
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左上:シロバナ、左下:キバナシロ、右:ヤマザト
サムネイルでは色の違いがわかりにくいかも?(クリックすると拡大します)
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2018年03月25日

茶臼山ヤマザト2018

松江市山代町茶臼山南麓のヤマザトタンポポ
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2018年03月18日

オクウスギタンポポ2018

庭で育てていたタンポポたちはこの冬の大雪でほぼ壊滅状態でした。
唯一残っていたのが、この鉢植えの一株です。名札がなくなってしまったので、種類が不明ですが、おそらくオクウスギタンポポです。
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中央部に蕾が出来ていました。
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4月上旬に開花しました。
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2018年03月17日

カンサイタンポポ2018年3月

 松江市北公園のカンサイタンポポの様子。まだまだ寒いので葉っぱはロゼット状で地面に張り付いた様子。
体育館近くの集団もまだ蕾は見当たらず。
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斜面中央の東屋付近の中央集団が見当たらなくて探してみると、ちょうどその辺りに新しく樹が植えてありましたた。植えるときにここにあったカンサイタンポポは掘り返されてしまったようです。
がっかりしたけれども、山陰には珍しいカンサイタンポポとはいえ公園管理者にとっては単なる雑草ですから仕方ありません。それでも周囲にいくつか小さいロゼットが残っていました。
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4月12日に再訪したところ
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