3010年03月21日

たんぽぽラボについて

このブログと日本たんぽぽラボのページは、島根県東部を中心としたタンポポの生態について個人的に研究したものを日々記録しています。

 あなたは、外来(帰化)種のタンポポと、在来種(純国産)のタンポポを見分けられますか?

 帰化種タンポポは花の下側のガクの部分(総苞外片)が反りかえりますが、在来種では上向きで反りかえりません。

しかし、最近の研究では外来種タンポポと思われていたものの大部分は在来種と外来種の雑種で、総苞の形も帰化種と在来種の中間型が多く見られことがわかってきました。
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posted by しまねこ at 15:25| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記

2023年03月23日

中国白花タンポポの正体を探る その2

 その1ではFlora of chinaの資料を参照しましたが、今度は中国の「中国植物誌」(http://www.iplant.cn)を調べてみます。


白花蒲公英组
Sect. Leucantha V. Soest
中国植物志>> 第80(2)卷 >> 菊科 Compositae >> 蒲公英属 Taraxacum

组2.白花蒲公英组

Sect. 2. Leucantha V. Soest in Wentia 10: 6. 1963; R. Doll in Fedde Repert. 93: 531. 1982; Kirschn. et Step. in Taxon 46: 93. 1997.

瘦果喙粗壮或略粗壮;冠毛淡红色或污白色。头状花序较小,舌状花白色或淡黄色。植株矮小。

组模式种:白花蒲公英T. leucanthum(Ledeb.)Ledeb.

本组我国有3种。
检索表
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1
叶常不分裂,全缘或具齿;外层总苞片几乎全部膜质;冠毛污白色或淡红色;花白色。
白花蒲公英
1
叶常羽状浅裂至深裂,稀少不裂;外层总苞片具有较窄的白色膜质边缘;冠毛白色或污白;花白色或淡黄色。(2)
2
总苞片先端背部无小角,外层总苞片淡绿色;瘦果较小,冠毛白色。
粉绿蒲公英
2
总苞片先端背部有小角,外层总苞片绿色;瘦果较大,冠毛常污白色。
红角蒲公英
下级分类
粉绿蒲公英 Taraxacum dealbatum Hand.-Mazz.
白花蒲公英 Taraxacum leucanthum (Ledeb.) Ledeb.
红角蒲公英 Taraxacum luridum Hagl.
検索形式

1
葉はしばしば分裂せず、全体または歯状で、外側の総苞片辺縁は膜状で、冠毛は汚い白色または淡紅色。花は白色。
白花蒲公英
1
葉はしばしば羽状浅裂から深裂、稀に裂けない。外側の総苞片の縁は狭く白い膜状で、花冠の毛は花冠の毛は白か汚れた白。 (2)
2
総苞片の先端は角状突起が無く、外側の総苞片は淡緑色。痩果は小さく、冠毛は白色。
粉绿蒲公英
2
総苞片の先端は背側角状突起があり、外側の総苞片は緑色。痩果は大きく、冠毛はしばしば汚れた白色。
红角蒲公英

下位分類
粉绿蒲公英 Taraxacum dealbatum Hand.-Mazz.
白花蒲公英 Taraxacum leucanthum (Ledeb.) Ledeb.
红角蒲公英 Taraxacum luridum Hagl.


中国植物志>> 第80(2)卷 >> 菊科 Compositae >> 蒲公英属 Taraxacum



5.白花蒲公英(中国高等植物图鉴)图版3:6-9

Taraxacum leucanthum (Ledeb.) Ledeb. Fl. Ross. 2: 815. 1846. p. p.; Hand.-Mazz. Monogr. Tarax. 29. t. 1, f. 8. 1907; Schischk. Fl. URSS, 29: 540. 1963. p. p. excl. syn. T. asiaticum Dahlst. et T. cuspidatum Dahlst.; V. Soest in Wentia 10: 7. 1963; S. Y. Hu in Quart. Journ. Taiwan Mus. 22: 655. 1969. excl. Pl. Mongolia; 西藏植物志4: 935. 1985. p. p.−−Leontodonm leucanthum Ledeb. lcon. Pl. Fl. Ross. 2: 12. t. 132, 1830 et Fl. Alt. 4: 154. 1833. p. p. −−Taraxacum bicolor DC. Prodr. 7 (1): 148. 1838. p. p. −−T. dissectum auct. non Ledeb.: Hand. -Mazz. l. c. 47. 1907. p. p. et Symb. Sin. 7: 1179. 1936.

多年生矮小草本。根颈部被大量K褐色残存叶基叶线状披针形,近全缘至具浅裂,少有为半裂,具很小的小齿,长(2-) 3-5 (-8)厘米,宽2-5毫米,两面无毛。花葶1至数个,长2-6厘米,无毛或在顶端疏被蛛丝状柔毛;头状花序直径25-30毫米;总苞长9-13毫米,总苞片干后变淡墨绿色或墨绿色,先端具小角或搆;外层总苞片卵状披针形,稍宽于至约等宽于内层总苞片,具宽的膜质边缘;舌状花通常白色,稀淡黄色,边缘花舌片背面有暗色条纹,柱头干时K色。瘦果倒卵状长圆形,枯麦秆黄色至淡褐色或灰褐色,长4毫米,上部1/4具小刺,顶端逐渐收缩为长0.5-1.2毫米的喙基,喙较粗壮,长3-6毫米。冠毛长4-5毫米,带淡红色或稀为污白色。花果期6-8月。

产甘肃西部(阿克塞)、青海、新疆、西藏等省区。生于海拔2 500-6 000米,山坡湿润草地、沟谷、河滩草地以及沼泽草甸处。印度西北部、伊朗、巴基斯坦、俄罗斯等国也有分布。模式标本产阿尔泰山区。

白花蒲公英种的界限争议较多。《苏联植物志》将亚洲蒲公英T. asiaticum Dahlst.和T. cuspidatum Dahlst. 2种归在白花蒲公英中。尽管上述2种有时花为白色,但该2种外层总苞片先端有明显的突起或小角,瘦果喙纤细,与白花蒲公英具明显的区别,因而恢复亚洲蒲公英种,并将T. cuspidatum Dahlst.归在亚洲蒲公英内;另外《西藏植物志》将粉绿蒲公英T. dealbatum Hand. -Mazz., T. kawaguchii Kitam., T. staticifolium V. Soest及T. bhutanicum V. Soest 4种归在白花蒲公英中。此4种舌状花均为黄色,且瘦果顶端喙纤细等特点,不应归在白花蒲公英中,除粉绿蒲公英恢复原名外,后3种均归在小花蒲公英T. parvulum DC.中。


多年生の矮性草本。 根元は黒褐色の残葉で覆われ,基部葉は線形披針形で,亜円形から裂片状,まれに半裂片があり,ごく小さなくぼみがある,(2-)3〜5(-8)cm,幅2〜5mm,両表面は光沢がある。 柄は1〜数本、長さ2〜6cmで、先端は無毛またはまばらに蜘蛛毛がある;頭部は直径25〜30mm。 頭部は直径25-30 mmで、舌状花は通常白色で、まばらに黄色を帯び、縁辺の舌状花は外側に暗色の縞があり、柱頭は乾燥すると黒色になる。 痩果は倒卵状で、枯れた麦わら色から淡褐色または灰褐色、長さ4 mm、遠位1/4には小さな棘があり、先端部は次第に縮んでくちばし基部になり、くちばしは突出していて長さ3〜6 mm。 冠毛は長さ4〜5 mmで、赤みを帯びるか、まばらに汚れた白色です。 開花・結実期は6-8月。

甘粛省西部(阿克斯)、青海省、新疆ウイグル自治区、西蔵省などで生産される。 標高2,500-6,000m、山の斜面、渓谷、川の草地、湿地帯の草原などの湿った草地で。 インド北西部、イラン、パキスタン、ロシアなどにも分布している。 タイプはアルタイ山脈のものである。
白花蒲公英の種の境界については、より議論の余地がある。 ソ連植物誌は、アジアタンポポの2種、T. asiaticum Dahlst.とT. cuspidatum Dahlst.を白花蒲公英として分類している。 この2種は花が白色のこともあるが、外側の総苞片の頂点がはっきりと盛り上がり、角ばっており、また触角の嘴が細いことから、白花蒲公英と明確に区別できるため、アジアタンポポ属を復元し、T. cuspidatum Dahlst. をアジアタンポポ属に位置づける。 .、T. kawaguchii Kitam.、T. staticifolium V. Soest、T. bhutanicum V. Soestは白花蒲公英に含まれる。 これら4種は,いずれも黄色の結紮花と細長い先端のくちばしを持つので,白花蒲公英に含めるべきではないが,粉緑蒲公英は元の名前に戻り,後者3種は小花タンポポ T. parvulum DCに含まれる。


www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳したものを若干修正

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中国白花タンポポの正体を探る

 取り寄せて咲かせてみた「中国白花タンポポ 初恋」ですが、正体がはっきりしません。中国産の白いタンポポといえば「白花蒲公英(bai fua pu gong ying) Taeraxacum leucanthumと思っていたのですが、文献やWebで見かけるT.leucanthumとは形が違っています。

ロシアのサイトに掲載されている画像では、頭花は小ぶりで葉は直線的で切れ込みが少ない形です。

Flora of china(http://www.efloras.org)では、T.leucanthumという学名は使われておらず、「白花蒲公英組: Taraxacum sect. Leucantha」に含まれるTaraxacum albiflosが白花蒲公英(bai fua pu gong ying)]
とされています。
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中国白花蒲公英その2

 開花初日はあいにくの雨模様だったのですが、2日目はよく晴れたおかげで綺麗に開花しました。
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開花初日の花弁は純白だったのですが、今日見ると何となくピンクがかって見えます。
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お馴染みの中村式カラーチャートで色を比較(上:中国白花、下:オクウスギ)
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n_chart_usugi.jpg
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2023年03月18日

中国白花蒲公英

 昨年、緋紅蒲公英と一緒に取り寄せた「中国白花蒲公英」。中央アジアの白花種のTaraxaxum leucantumとは別種のようですが、どんな花が咲くか楽しみです。
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開花しました。(2013/3/20)

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タグ:白花
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緋紅蒲公英

 昨年取り寄せた緋紅蒲公英の2株ですが、1株は昨年の夏の暑さで枯れた模様。残った方に花芽ができていました。
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2023年03月15日

湖北調査2023

春が遅い今年ですが、好天に恵まれたので調査開始

松江市大野町
 シロバナはまだ咲いていない。川沿いの土手で一輪発見。
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松江市秋鹿町
 秋鹿小学校付近で、シロバナとヤマザト
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松江市北公園
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 いつもの場所で、ほとんどがロゼット状態、一株だけ中心部に花芽を発見
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2022年05月13日

緑陰効果

タンポポの発芽に関係する因子として緑陰効果(緑陰阻害)があります。
種子は光が当たることで発芽しますが、植物の葉で覆われると、その葉を透過した光によって発芽が抑制される現象を指します。
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緑陰効果についてのメモ
緑陰効果[leaf-canopy inhibition of germination]
 葉を透過して変化した光の波長分布(光質)によって生じる発芽阻害,あるいは種子の休眠誘導などの現象をさす.(中略)逆に裸地や春先の明るい林床で赤色光の比率が高い光の照射を受けると発芽が促進される.一年生草本の中でも特に撹乱依存種に多い.(以下略)
光合成事典「緑陰効果」より部分引用
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2022年05月11日

中国白花蒲公英の発芽

 先月、種苗通販業者から取り寄せた中国白花蒲公英の根元に双葉が出ているのに気づきました。すでに中央部から一枚の本葉も出ています。
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 この前発芽した緋紅蒲公英の双葉とは少し形が違うように見えます。
rose_wakab2205111.jpg

今後並行して観察を続けたいと思います。
posted by しまねこ at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験・観察ノート

2022年05月05日

緋紅蒲公英の種まきと発芽2022

 緋紅蒲公英(Taraxacum pseudoroseum)の種まきをしました。(2022/4/20)
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 先日取り寄せた緋紅蒲公英のポット苗についていた綿帽子から採れた種子です。


なかなか発芽しないので諦めかけていましたが、2週間あまり経った今日(5/4)芽が出ているのを見つけました。
(画像をクリックすると拡大します)
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一枚の葉の長さは約4mm、幅は約1mm程度です。もう少し観察しないと、他の草かどうかわかりませんが、以前発芽した緋紅蒲公英の芽と同じ形に見えるので、多分大丈夫かと思っています。

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親株の根元からも3本ほど発芽していました。(画像をクリックすると拡大します)

 親株の葉の陰にあって日当たりが悪いのに、発芽しています。タンポポの種子は葉に日光が遮られると発芽が抑制されると言われているのですが(緑陰効果)不思議です。
タグ:緋紅蒲公英
posted by しまねこ at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験・観察ノート

2022年04月21日

白花蒲公英(bai hua pu gong ying)についてのメモ

白花蒲公英について自分用のメモ

 中国白花蒲公英というものが日本国内で流通しているようです。日本産のシロバナタンポポ Taraxacum albidumとは別の種類です。紹介されている画像を見る限りでは今まで自分が認識していた「白花蒲公英」(bai hua pu gong ying)T.leucanthumとは違うように見えます。
 ロシアのサイトで紹介されているT.leucanthumの画像とも違っています。

 そこで改めて海外のデータベースや文献を検索してみると、白花系のタンポポの分類の見直しが行われているようで、中国植物誌では(T.leucantum)T.albflosに変わっていました。

総苞と花の形について

中国高等植物図鑑より引用(コピーライトマーク 2019 版权所有 中国科学院植物研究所 系统与进化植物学国家重点实验室)T_LEUCANTHUM.jpg
総苞片は乾いた後、淡い墨緑色または墨緑色になり、先端は小角または厚くなった;外層の総苞片は卵状披針形で、内層の総苞片より少し広い、広い膜質の縁がある。舌状花は通常白色で稀に薄黄色、縁の花舌片の裏には暗いストライプがある《中国植物志》 第80(2)卷 (1999)



スクリーンショット 2022-04-21 20.39.40.png
外総苞片は(開花期に)12〜16個、重なり合い、外側のものは卵形から広卵形、通常長さ3.5〜4.0mm、幅2.0〜3.0(まれに3。 5)mm、中央のものは卵状披針形、長さ4.5〜5.5mm、幅1.8〜2.0mm、淡緑色(先端は赤みがある)〜濃黒緑色(先端は濃い)、つやのない緑色、綿毛(繊毛ではない)、縁は膜状〜白色の不明瞭で幅広い幅(苞体の最も広い部分で)、平面〜わずかに角張ったものである。花は多数あり,外側の舌状花は平らで,上部2/3は純白,基部は淡黄白色,外側は灰色がかったピンク色の縞模様,内側の舌状花は±平らで淡白っぽい黄色,頭花中央と外側の舌状花の近端は±白っぽい黄色,頭花の外側は白色,花粉はある。大小不同。痩果は緑〜濃緑色,

Dandelions in Central Asia: A taxonomic revision of Taraxacum sectionLeucantha(Preslia 78: 27–65, 2006)
posted by しまねこ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究ノート

2022年04月20日

緋紅蒲公英再び

 再びピンク色のタンポポを手に入れました。以前、緋紅蒲公英(Taraxacum pseudoroseum)を入手し観察していましたが、残念ながら枯らしてしまいました。採集しておいた種子を撒いてみたのですが、うまく発芽せず絶滅させてしまいました。

 今回新たに種苗業者さんからポット苗を取り寄せました。
IMG_7261.jpeg

中国白花蒲公英というのがあったので1株取り寄せてみました。説明文を読んでも中央アジア原産の白花蒲公英(Taraxacum leucanthum)なのかどうかよくわかりません。ラベルには「中国白花タンポポ ハツコイ(中国白花蒲公英初恋)」と書いてあるので、元々黄色のタンポポの白花変異の可能性もあります。

 とりあえず育てて観察してみます。

白花蒲公英(T.leucanthum)の特徴について調べてみると、現在はこの名称は使われず、T.albiflosとなっているようです。
(植物百科:中国科学院植物研究所より引用翻訳)
多年生矮性草本。
葉:葉は線形披針形、亜脈または裂片、まばらに半裂、歯状、長さ(2-)3-5(-8)cm、両表面は滑らかである。
花:花柄は1〜数本、長さ2〜6cm、内側は光沢があるか先端がまばらに蜘蛛毛、頭部は直径2.5〜3cm、総苞片は長さ0.9〜1.3cm、緑または淡緑、先端は小角があるか、または厚みが増す、総苞外片は卵形披針形、内片よりわずかに広いか同じ、広い膜縁、舌状花は白く、稀に黄色、縁の柄は外側の濃い縞、乾いたときの刺針。 ブラック
果実:卵形楕円体、枯れた麦わら色、淡褐色または灰褐色、長さ4mm、遠位1/4には小さな突起があり、先端は0.5〜1.2mmの長いくちばし基部に先細り、くちばしは太く、長さ3〜6mm:冠毛は4〜5mmで淡紅色を帯び、まれに汚れた白色のものがあります。
生態
国内産地:甘粛省西部(阿采)、青海省、新疆、西蔵などの省。
国外分布:インド西北部、イラン、パキスタン、ロシアなど
特有性:特産
生息地:山の斜面、渓谷、川の草地、湿地の草地などの湿った草原。
標高:2500-6000m
開花・結実期:6月〜8月。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。(一部ブログ主が修正)

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タグ:緋紅蒲公英
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2022年04月18日

タンポポの年輪?

 タンポポの寿命について調べています。ブログ主が定点観測していたカンサイタンポポでは、10年ものと、現在17年目で記録更新中の株があります。
 ある研究者の経験によると、カンサイタンポポで25年というのがあるそうです。もうこうなると草(草本)ではなくて、木(木本)ではなかろうか。ただ在来種は冬になると地上部が枯れてしまうので、毎年同じ位置に咲いていても長生きしているという実感がないのかもしれません。

 ここまで考察したところで、もしかしてタンポポには年輪があるのでは?と気づきました。もちろん、地上部の花茎は中空ストロー状で毎年枯れているので年輪はできませんね。

 しかし、タンポポの根はかなり長く太く地下に伸びて生き続けています。温かいうちは成長が早く、寒い時期にはあまり成長しないので、タンポポの根は木と同様に年輪があるのではないかと考えました。
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タンポポの観察辞典(偕成社)という本にタンポポの根の顕微鏡写真が載っていました。
同心円状の構造があって年輪のようでもあります。


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2022年04月12日

伯太調査2022

 トウカイタンポポの観察に安来市伯太町へ。廃校の近くでいつものトウカイタンポポを確認
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近くにはクシバタンポポも
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道中の下小竹久根でキビシロらしき白花を発見
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小型の一株はキビシロっぽいけれども、もう一株は総苞の外片が微妙に開いていて、シロバナにも見える。これは綿毛になった頃に種(痩果)の色を確認しなければ。黒褐色ならキビシロと判定できます。
DSC_0468.JPG続きを読む
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2022年04月07日

カンサイタンポポ開花2022

 松江市北公園のカンサイタンポポが開花し始めました。

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 カンサイタンポポが咲いている範囲は以前より拡大していて、元の集団から少し北寄りに移動しているようです。元々の集団は老化して勢いが弱り、新しく発芽して根付いた株が広がっている感じです。

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2022年04月06日

青谷の不明タンポポ

 昨年の西日本タンポポ調査2020で、鳥取県からの調査票の中に不明タンポポとされたものがありました。
調査票に添付された花の形からは種類が同定できず、花粉も均一な2倍体なのか、大小不同の倍数体なのか微妙ということでした。
DSC_0390.JPG
 昨年の調査票にあった調査地点の座標を頼りに鳥取市青谷町絹見の現地に出掛けてみたのですが、在来種どころか、外来種も見つからず。
 調査に来るのが少し早かったかなと、あきらめて帰りかけたところで道路脇に咲いているのを発見しました。
IMG_7109.jpegDSC_0394.JPG
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米子城跡トウカイタンポポ2022

鳥取県青谷調査のついでに米子城に立ち寄り、トウカイタンポポの観測。

城跡公園下にあった野球場は更地になって工事車両が出入りしていました。城跡の石垣も改修工事中で、タンポポの生育状況が気になったのですが、テニスコート脇に多数開花していました。
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2022年03月25日

松江市東忌部町キバナシロタンポポ

松江市玉湯町から東忌部町方面の調査
玉湯町から千本貯水池へ向かう山道でヤマザトタンポポの開花

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東忌部町でシロバナタンポポの集団の中にシロバナの黄色変種キバナシロタンポポを発見
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花弁の下側、総苞外片の形は半分そりかえる形で通常のシロバナタンポポと同じです。密着するヤマザトタンポポとは形が違います。
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2022年03月24日

松江市湖北調査2022

好天のなか、松江市湖北方面の調査に出かけました。
松江市大野町
ヤマザトタンポポのロゼット状態の数株を確認。一株だけ蕾が成長しているものがありました。
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松江市秋鹿町
秋鹿小学校付近ではシロバナタンポポが咲いています。
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少し南側の農道沿いに立派に開花したヤマザトタンポポを確認
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2022年03月22日

安来市キビシロタンポポ2022

安来市伯太川沿いにキビシロタンポポの定点観測。

安来市伯太町日次
渡辺牧場近くの道路脇にたくさん開花していました。IMG_6921.jpeg

安来市清水寺付近
開花を確認
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