3010年03月21日

たんぽぽラボについて

このブログと日本たんぽぽラボのページは、島根県東部を中心としたタンポポの生態について個人的に研究したものを日々記録しています。

 あなたは、外来(帰化)種のタンポポと、在来種(純国産)のタンポポを見分けられますか?

 帰化種タンポポは花の下側のガクの部分(総苞外片)が反りかえりますが、在来種では上向きで反りかえりません。

しかし、最近の研究では外来種タンポポと思われていたものの大部分は在来種と外来種の雑種で、総苞の形も帰化種と在来種の中間型が多く見られことがわかってきました。
続きを読む
posted by しまねこ at 15:25| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2018年05月04日

キビシロタンポポとオクウスギタンポポの色

 タンポポの中で薄黄色の花を咲かせるキビシロタンポポ(Taraxcum hideoi)オクウスギタンポポ(T.denudatum)の微妙な色の違いをカラーチャートを使って比較して見ました。
 タンポポの花をデジカメで撮影すると、自動的に白色の補正がされて光の条件などで薄い黄色のタンポポが真っ白に写ったりします。これでは客観的な色の比較が難しいので、カラーチャートを一緒に写しこんでいます。

 使用したカラーチャートは大阪府立大学の中村氏の考案によるもので、白から黄色の557段階の色調が印刷されています。これを花と一緒に撮影すると、黄色の色調の違いがわかります。
kibi170408_3129.JPG
IMG_3755.jpg

上が安来市伯太町のキビシロタンポポ、下が宮城県産のオクウスギタンポポです。
キビシロの方が花弁の外側が白いのに対し、オクウスギは花弁の端まで薄黄色です。
そのためかオクウスギの方が全体的に黄色が濃く見えます。
posted by しまねこ at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2018年05月01日

安来市赤屋タンポポ調査2018

 今シーズンは仕事(本業)が多忙なため、中々タンポポ調査に歩けません。ようやく今日は午後の短時間ながら安来市伯太町赤屋のトウカイタンポポの調査に出かけることができました。
DSC_0016.JPG
DSC_0020.JPGDSC_0021.JPG
 いつもの廃校跡に到着して早速見つけたのがクシバタンポポ(Taraxacum pectinatum)の綿帽子。その隣にはキビシロタンポポ(T.hideoi)の花と種子。
DSC_0028.JPGDSC_0017.JPG
 さらに数メートル隣に目的のトウカイタンポポ(T.platycarpum var.longeappendiculatum)を確認。
 DSC_0036.JPGDSC_0032.JPG
 いつもながら、この場所は一体どうなっているのだろうか?と考えています。

 この山間部の集落のここ以外の場所では外来種しか見つからないのに、廃校周辺の極めて狭い範囲に在来種が固まって咲いているのです。

人為的に集められたのではないかという気がしています。少なくとも50年近く前に。

帰り道の道路脇に、在来種のような黄色い花が大量に咲いているのを発見。
DSC_0040.JPGDSC_0043.JPGDSC_0042.JPG

よくあるガザニアかと思って、じっくり観察して見るとワタゲツルハナグルマでした。南アフリカ原産の帰化植物で最近日本のあちこちで増えているようです。
posted by しまねこ at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2018年04月12日

湖北フィールド2018

島根県東部宍道湖北岸地域のタンポポ開花状況を調査しました。

松江市大野町
シロバナ、ヤマザト
IMG_3702.jpgDSC_0328.JPGDSC_0326.JPG

松江市秋鹿町
シロバナ、ヤマザト

秋鹿小学校付近でキバナシロタンポポ
DSC_0343.JPG
DSC_0347.JPG
同じ株から白い花と黄色い花が出ているようにも見えますが、別の株かもしれません、掘り返してみればはっきりするのですが。
DSC_0345.JPG
花の色がヤマザトよりも薄く「硫黄色」で総苞外片が外へ開いて反転しているので、シロバナタンポポの黄色変種キバナシロタンポポとわかります。
DSC_0348.JPG
左上:シロバナ、左下:キバナシロ、右:ヤマザト
サムネイルでは色の違いがわかりにくいかも?(クリックすると拡大します)
posted by しまねこ at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2018年03月25日

茶臼山ヤマザト2018

松江市山代町茶臼山南麓のヤマザトタンポポ
42B5B1B2-EB23-492C-9C78-92E4E8A013EA.jpeg802D2259-702B-43F3-8082-6E409F7E40AD.jpeg
posted by しまねこ at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤマザトタンポポ

2018年03月18日

オクウスギタンポポ2018

庭で育てていたタンポポたちはこの冬の大雪でほぼ壊滅状態でした。
唯一残っていたのが、この鉢植えの一株です。名札がなくなってしまったので、種類が不明ですが、おそらくオクウスギタンポポです。
IMG_3662.JPG

中央部に蕾が出来ていました。
IMG_3663.JPG

4月上旬に開花しました。
続きを読む
posted by しまねこ at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | オクウスギタンポポ

2018年03月17日

カンサイタンポポ2018年3月

 松江市北公園のカンサイタンポポの様子。まだまだ寒いので葉っぱはロゼット状で地面に張り付いた様子。
体育館近くの集団もまだ蕾は見当たらず。
IMG_3659.JPG
IMG_3660.JPG

斜面中央の東屋付近の中央集団が見当たらなくて探してみると、ちょうどその辺りに新しく樹が植えてありましたた。植えるときにここにあったカンサイタンポポは掘り返されてしまったようです。
がっかりしたけれども、山陰には珍しいカンサイタンポポとはいえ公園管理者にとっては単なる雑草ですから仕方ありません。それでも周囲にいくつか小さいロゼットが残っていました。
IMG_3661.JPG

4月12日に再訪したところ
続きを読む
posted by しまねこ at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | カンサイタンポポ

2017年04月16日

島根半島中海周辺サンプリング行メモ

 大根島でキビシロを探す。山口論文でキビシロが大根島で採集されたと思われる記述あり。見つからず、いつもの二子でヤマザトをサンプリング。
手角、長海でヤマザト、
枕木山入口で角状突起の大きいヤマザト。
makuragi_yama185.jpg
上川原集会所付近で色の薄いキバナシロを採集。
kawahara_kibana195.jpg
下東川津で昨日のキバナシロの標本採集。
posted by しまねこ at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年04月15日

大庭忌部、島根半島サンプリング行メモ

 大庭斎場。島大の論文ではここのヤマザトは3倍体だったとのこと、サンプリング。
 西忌部町、千本ダム西岸でヤマザト。シロバナと混在。キバナシロは見つからず。
 東忌部。ヤマザト、少し総苞の緑が強く硬めな印象。
八雲町平原 クシバ。
山代町茶臼山南でヤマザト

午後は下東川津でヤマザトとキバナシロタンポポ
simohigasi_kibana169.jpg
坂本町でヤマザト。ここは大阪府立大学の分析で4倍体とされている。そう思ってみると、少し小型に見える。花粉はバラバラ。
東持田でヤマザト、少し角状突起が大きめで外辺の中央の緑色が濃い
島根半島を超えて、島根町加賀別所。ヤマザト。
posted by しまねこ at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年04月13日

湖北サンプリング行メモ

 先日に引き続き、今回は宍道湖と島根半島に挟まれた地域のヤマザトをサンプリング

 宍道湖北岸の国道431号を西へ一気に出雲市方面へ走り、一畑薬師へ向かう山道へ向かい北上。
出雲市小境町でヤマザト。
松江市大野町。福祉専門学校付近の川沿い農道でヤマザト
大垣町フォーゲルパーク北側でヤマザト
秋鹿町、秋鹿小学校の北側でヤマザト、
秋鹿小学校付近でシロバナの黄花を探すが、今回は見つからず。
秋鹿小学校南側でヤマザト。花粉も同時に観察するが、2倍体と思われるものは見つからず。
西長江町でヤマザト、同じ西長江町の東側で少しタイプの異なるヤマザトをサンプリング。
再度、秋鹿町周辺を探すが、花粉観察で花粉の圴一なものは見当たらず。
大垣町で、再度サンプリング。
posted by しまねこ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年04月08日

伯太キビシロサンプリング行メモ

伯太町のキビシロタンポポをサンプリング。

切川町
清水、写真、頭花、葉をサンプリング。標本も採集
母里、伯太川土手へ降りる道沿いにキビシロ
一気に赤屋町小竹へ、キビシロ。トウカイは蕾を確認、開花はなし。
鳥取県境手前の草野六呂坂。道路拡張工事のため、キビシロ群落の一部が消失。桃畑近くの群落から標本採集。
上十年畑、集落内シロバナのみ、下十年畑へ向かう県道沿いにもシロバナ
下十年畑、集落内はシロバナ、橋のそばにある廃屋前にキビシロ、開花なし
赤屋落合原キビシロ
日次、県道沿いから集落へ入る農道沿いにキビシロたくさん開花、標本採集。

帰路に安来市折坂でヤマザトを取りに寄ったが、すでに午後4時を過ぎて花が閉じておりサンプリングは断念。

posted by しまねこ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年04月01日

湖北ヤマザト調査メモ

広域農道から秋鹿町方面へ向かい、ヤマザトの2倍体を探しに出かける。
大柿町でヤマザト。花粉はバラバラ
秋鹿小学校付近、シロバナ、キバナシロ、ヤマザト。
ヤマザトの花粉はバラバラ。
秋鹿小学校から秋鹿駅へ向かう農道付近でヤマザト、花粉はバラバラ
ここでもシロバナ集団の中にキバナシロ

岡本町
ヤマザト、ここでも花粉はバラバラのものばかり。

島根大学 林先生の論文にある二倍体のヤマザトはどこで採集したものか?
もう少したくさん咲いている時期に再度調査が必要。
posted by しまねこ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

伯太キビシロ調査メモ

 安来市伯太町のキビシロタンポポの開花状況を調査。

切川町で吉田川西岸、県道45号の橋の南北に多数開花。花は黄色味が強い、痩果は色が淡く灰色。
170401074kirikawa_kibi.jpg170401081kirikawa_kibi.jpg

清水寺付近。
170401084kiyomizu_kibi.jpg
170401011kiyomizu_kibi.jpg

伯太町母里伯太川河川敷


井尻
駐在所近くにシロバナあり。県道9号から少し南に入ったところにキビシロ

日次
わたなべ牧場近くに多数キビシロ開花。

赤屋町小竹
キビシロ少数開花。
トウカイは一部に蕾があるものの、開花はなし。
クシバは見つからず。
posted by しまねこ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年03月26日

千本貯水池ヤマザト開花

 松江市忌部地区にある千本貯水池でヤマザトタンポポが開花していました。
170326009senbon_yama.jpg

周辺にはシロバナタンポポがあちこちに咲いています。170326014senbon_siro.jpg
posted by しまねこ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

茶臼山2017年3月

 松江市大庭町の茶臼山南麓のヤマザトタンポポを調査。県道から少し山道を上がったところに発見。一部に蕾をつけている程度で、まだ開花には至らず。



 170326062tyausu_yama.jpg17032606tyausu_yama.jpg
この山は、先日(3/20)山頂で枯れ草を焼く火事が発生。
すぐに鎮火しましたが、消防や警察が調査に山頂へ上がっていました。
tyausu170320022.jpg

少し西側の大庭斎場近くのヤマザトタンポポも開花はまだまだの様子。小さな蕾をやっと見つけました。
170326003saijyo_yama.jpg170326003saijyo_yama_bud.jpg
posted by しまねこ at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年03月24日

松江市北公園2017年3月

 再度松江市北公園のカンサイタンポポを調査。

公園の西側、体育館寄りに数株の集団がある。
170324057kita_kansai.jpg

斜面中腹の中央集団は先月より蕾が少し大きくなっている程度。
170324061kita_kansai.jpg

(3/30)蕾の中に黄色が見えてきました。明日あたり開花しそうです。
170330070kita_kansai.jpg
posted by しまねこ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年03月20日

湖北大野2017初春

 初春の宍道湖北岸を歩く。今日は松江市大野町のヤマザトタンポポの自生地の状況を調査。

 大雪の影響か、今年は花が遅い感じ、黄色い花は外来種ばかり。
oono_seiyo170320007.jpg

ちらほらとシロバナタンポポが咲いている。

oono170320009.jpg

お目当のヤマザトタンポポはまだまだでした。やっと蕾をつけている株を発見。
oono_yama170320018.jpg
posted by しまねこ at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年02月26日

出雲国庁と松江市北公園

 2月の大雪もようやく消えて、少し暖かくなってきました。

 近所のタンポポの様子を見に出かけました。

 まず松江市南部の出雲国庁史跡公園のシロバナタンポポ
17022kokutyou28.jpg170225kokutyou29.jpg

 松江市北公園のカンサイタンポポ。こちらはまだロゼットの真ん中に小さな蕾が出来ている状態。開花するのは3月下旬から4月上旬くらいでしょうか。

170225kita_kansai30.jpg



posted by しまねこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フィールドノート

2017年01月13日

島根県松江地域におけるタンポポ属植物の比較調査

島根大学生物資源科学部研究報告 第21号に掲載された論文の要旨メモ

 島根県松江地域に分布するタンポポ属8種と一つの亜種を調査した。2倍体種のオキタンポポを除いた全ての種は無性生殖である。比較調査はこれらの花の形態的特徴によって行った。染色体数が調査され、2から5倍体であった。
 さらにこれらの無性生殖種の遺伝的変異は電気泳動法で調べられた。

 ヤマザトタンポポとケンサキタンポポは中間型のものもあり、分類が困難であったが、総苞外片の角状突起が2mmのものをケンサキ、2mm以下をヤマザトとした。2mmに満たないものの、それに近いものを中間型とした。
ヤマザトのうち、秋鹿町で採集された1個体が2倍体であった、大庭町ケンサキの1個体が3倍体、大根島中間型の1個体が5倍体で、それ以外は全て4倍体であった。

島根県松江地域におけるタンポポ属(Taraxacum Wiggers)植物の比較調査 
林 蘇娟 Bull. Fac. Life Env. Sci. Shimane Univ., 21:3 - 7, September 30, 2016



posted by しまねこ at 21:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 研究ノート

2016年12月10日

映画「この世界の片隅に」とタンポポ

 映画「この世界の片隅に」を観て来ました。
 内容も良かったのですが、いろいろなところでタンポポが登場しています。DSC_0004_480.jpg
(「この世界の片隅に」製作委員会メンバーズミーティング資料パンフ画像)

 キャンペーンポスターやパンフにもタンポポの花がしっかりと登場しているのですが、この黄色と白のタンポポがタンポポクラスタでちょっと盛り上がっていました。

 西日本タンポポ調査のメーリングリストで、「黄色と白色のタンポポが同じ株に咲いていて、不思議」と最初に話題になりました。
 それに対して、「映画の舞台が広島の呉だから、シロバナタンポポカンサイタンポポ?」などの意見を受けて、2015年のタンポポ調査のデータを持ち出して、「呉市ではセイヨウタンポポ、アカミタンポポとその雑種、ヤマザトタンポポ、シロバナタンポポが報告されている」とか、「2010年の調査データには主人公のすずさんが住んでいた呉市長ノ木町付近でカンサイタンポポの報告があったよ」。。。等々。

 タンポポ調査メーリングリストならではの議論となりました。
続きを読む
posted by しまねこ at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記