3010年03月21日

たんぽぽラボについて

このブログと日本たんぽぽラボのページは、島根県東部を中心としたタンポポの生態について個人的に研究したものを日々記録しています。

 あなたは、外来(帰化)種のタンポポと、在来種(純国産)のタンポポを見分けられますか?

 帰化種タンポポは花の下側のガクの部分(総苞外片)が反りかえりますが、在来種では上向きで反りかえりません。

しかし、最近の研究では外来種タンポポと思われていたものの大部分は在来種と外来種の雑種で、総苞の形も帰化種と在来種の中間型が多く見られことがわかってきました。
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2019年06月23日

ピンク色のノゲシ

自宅近くを散歩中にピンク色のかわいい花を見つけた。
IMG_4781.jpg
ベニバナボロギクCrassocephalum crepidioides)かな?と思ってとりあえず写真を撮って後で図鑑を見ると、葉の形がノゲシ(Sonchus oleraceus)っぽい。IMG_4768.jpg続きを読む
posted by しまねこ at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | タンポポに似た花たち

2019年05月11日

吉田町調査2019

奥出雲調査の最終として雲南市吉田町へ。松江自動車道で一気に吉田インターへ南下し、雲南市木次方面へ北上。
 好天に恵まれたものの開花期をすぎていて、綿帽子だけを頼りに探すのはやはり困難でした。以前に調査した地点を再確認したにとどまり、新たな生息地は確認できませんでした。奥出雲方面も四月末が限界のようです。
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2019年05月09日

花弁の白化と除草剤

 シロバナタンポポの花弁が白い理由として、黄色色素がカロチノイド分解酵素によって分解されているため、白いという仮説を勝手に当ブログでは提唱しています。この酵素を仮定することで、白色形質が優勢遺伝することや、キバナシロタンポポについても合理的な説明が可能です。

 ところが、タンポポ調査で報告のあるカンサイタンポポ、カントウタンポポの白花についてはカロチノイド分解酵素では説明がつきません。突発的に分解酵素が発現するというのは、考えにくいのです。

 最近読んだ情報で、ある種の除草剤、シキミ酸合成阻害作用のあるものにはカロチノイド合成系を阻害して、花色が白くなるというのがありました。

福岡大学教育学部 福原達人氏の植物形態学より引用。
フラボノイド色素は、芳香族アミノ酸のフェニルアラニン(Phe)から合成される。植物はフェニルアラニンをシキミ酸経路で合成するが、動物はシキミ酸経路を持たず、食物から摂取している。このことを利用して、シキミ酸経路を阻害することで動物に影響を与えずに植物を枯らす除草剤がある。このタイプの除草剤がかかると、葉や茎が枯れる前に色素合成が阻害されて花弁や花粉の色に影響が出ることがある。
ナガミヒナゲシ(ケシ科)の花。花弁は朱色で花粉は黄色。
ナガミヒナゲシ開花前に除草剤を散布された個体。色素合成が阻害されて花弁の色がほとんどなくなり、花粉は白色となる。
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安来市山佐調査2019

5/7に大東町塩田から西進、海潮へ抜けるルートを調査した。今回は塩田から県道268号を東へ向かい、安来市広瀬町山佐へ抜けるルートを調査した。
 今回も全般に低調。田植えが始まり、畦や農道の草刈りが行われており、外来種もほとんど見つからず。わずかに一箇所、山佐ダム上流でヤマザトタンポポの綿帽子を発見。
山佐20190509.png続きを読む
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2019年05月07日

大東・八雲調査2019(その2)

 昨日に引き続き、大東町を中心に調査しました。昨日は雨模様でしたが、今日は好天に恵まれて、多少の収穫がありました。とは言え、花が終わっているので、花粉のチェックがほとんどできません、来年の本調査に向けての下調べということにします。
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大東町下久野から県道268号で塩田を抜けて大東町海潮へ。
大東町篠淵
 ヤマザトタンポポとクシバタンポポ
 等々呂吉神社付近でヤマザト

大東町北村
 山王寺へ向かう途中でヤマザト、さらに山中でクシバ

大東町畑鵯
 公民館付近でヤマザト



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2019年05月06日

外来種タンポポの外片がそり返っているメリットとは?

 外来種と在来種タンポポを見分ける重要なポイントは、花の外側のガクのように見える部分(総苞外片)が、密着しているか、外側に開いているかというところです。セイヨウタンポポなどの外来種は下に向かってそり返っていますし、カンサイタンポポなどの在来種では上向きに密着しています。

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 外来種のこの部分が何故そり返っているのか?について研究した論文を「九州大学学術情報リポジトリ」で見つけました。著者は九州大学理学部生物学科生態科学研究室所属の留学生のようです。
Recurved phyllaries of Taraxacum function as a floral defense : experimental evidence and its implication on the evolutionary history of Taraxacum
呉, 馥宇

「花の防衛機能としてのタンポポ属の反転した総苞:実験的証拠とタンポポ属の進化の歴史へ関わり」とでも訳すのでしょうか

Abstract(要旨)をざっくりと読んでみたところ、「ナメクジに食べられないため」?ねずみ返しのようにナメクジが這い登って花を食べてしまわないための機能だと?
 

在来種タンポポがの総苞外片が反り返っていない理由は
「これらの知見は、ヨーロッパのタンポポが、花喰いナメクジとの拮抗的共進化のもとでの防御メカニズムとして反り返った総苞片を獲得したが、この共進化は東アジアでは起こらなかったことを示唆している。」
だそうです。ふーむ。
 そうすると在来種タンポポの角状突起も食害への防衛機能を果たしているのでしょうか?
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大東・八雲調査2019

 雲南市大東町と松江市八雲町の調査。
 松江市忌部町から大東町山王寺の棚田、大東町小河内から松江市八雲町熊野へ抜けるルート。

大東町山王寺
 棚田地区でヤマザト、すでに花が終わっており、綿毛のみ。
大東町小河内、奥河内
 ヤマザト、綿毛のみ。
八雲町熊野
 ヤマザト、綿毛。

 低地では5月上旬になると、花が終わっており、サンプリングには不適切なようだ。調査の中心を奥出雲方面にするのが良さそう。
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2019年05月05日

奥出雲町調査2019

 広島県ばかり調査しているわけにもいかないので、県内を回ります。
 安来市広瀬町から、国道432号沿いに奥出雲町へ。
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広瀬町布部
 山中国道432脇にクシバタンポポ。

奥出雲町亀嵩
 集落内、畑横の土手、ヤマザト。

奥出雲町八代
 木次線出雲八代駅北の踏切付近、ヤマザト

奥出雲町阿井
  阿井郵便局より北方でヤマザト。東方の湯谷でもヤマザト


広瀬町東比田、田中
 花がすでに終わって、タネだけだが、葉と総苞の形からクシバ
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2019年05月01日

広島高野町調査2019

4/28に引き続き、広島県北部への越境調査。

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 島根県奥出雲町小馬木から県道110号で県境を超えます。小馬木の集落から県境にかけて県道沿いに点々とクシバタンポポが咲いていました。
 
 県境を越えてからはほとんど外来種のセイヨウタンポポばかり、県境から数キロ南で一箇所だけクシバタンポポを発見。

 その後、国道432号の周辺を調査しましたが、在来種は発見できず。アカミタンポポとセイヨウタンポポのみでした。(地図の黄色マークはクシバタンポポ、緑がセイヨウ、赤がアカミ)

 王貫峠を越えて島根県に戻り、奥出雲町下阿井郵便局近くでヤマザトタンポポ
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2019年04月28日

広島県西城町調査2019

タンポポ調査メーリングリストで「広島県北部比婆山周辺の調査が手薄」という話を聞いたので、奥出雲調査の足を伸ばして、奥出雲町三井野原から木次線沿いに越境調査をしました。
三井野原190428.png

手始めの木次線油木駅はタンポポの花畑状態です。ただしセイヨウタンポポ。花は直径4cmから5cm大型です。
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今日の調査中、主要道路沿いや、山里の集落周辺でもこのタイプが圧倒的多数でした。

吾妻山麓の県民の森へ向かう道中と、スキー場入り口付近でクシバタンポポ。
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熊野神社から西城へ向かう農道で思いがけずキビシロを発見
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往復180kmを走破してちょっと疲れましたが、それなりの収穫がありました。
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2019年04月20日

島根半島東部調査2019

中海に浮かぶ大根島と美保関を中心とした島根半島東部の調査

松江市八束町(大根島)
島内全般にシロバナタンポポと外来種
二子付近でヤマザトタンポポとシロバナ採集

松江市美保関町
美保関灯台、駐車場付近は外来種(アカミタンポポ、セイヨウタンポポ)。
灯台までの遊歩道、敷地内にヤマザトタンポポ多数。

隠岐の島行きの船が発着する七類港では、前回調査でオキタンポポが見つかったとのことで、埠頭周辺を調査したが、シロバナと外来種以外は見つからず。

法田、諸喰、雲津から美保関へ至る山間部で各所にヤマザトタンポポ確認。
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2019年04月19日

伯太調査2019

安来市伯太町のキビシロタンポポと旧小竹小学校跡地のトウカイタンポポを調査。

安来市伯太町小竹
小学校跡の桜の樹を中心に数株のトウカイタンポポ開花を確認。
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花粉で二倍体を確認

他にキビシロタンポポも多数。
石垣下の農道脇にクシバタンポポが2株
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伯太町草野
鳥取県県境の六呂坂付近にキビシロ。道路の拡張整備で一部の群落は消滅。
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伯太町下十年畑
小川沿いの廃屋と橋周辺に数株開花を確認。
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2019年04月15日

2019星上山調査

 松江市南側にある星上山周辺を調査。松江市東出雲町下意東から、松江市八雲町別所まで。

松江市東出雲町高庭
ヤマザトタンポポ、セイヨウタンポポ

東出雲町上意東
簡易郵便局付近に クシバタンポポ数株開花

星上山中腹展望台付近 ヤマザト

八雲町東岩坂別所 ヤマザト
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2019年04月13日

秋鹿町2倍体捜索

昨年に引き続き、松江市湖北の秋鹿町地区で2倍体のタンポポを捜索に行きました。

島根大学生物学研究室の研究報告で、松江市秋鹿町で採集したヤマザトタンポポに2倍体のものがあったと報告されて以来、それを検証すべく、秋鹿町のタンポポをしらみつぶしに調査しています。
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花粉を観察することで2倍体とその他の高次倍数体(3,4,5倍体)を区別することができるので、手当たり次第に花粉をチェックして回りました。
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高ノ宮駅付近から北上し、秋鹿小学校付近やその周辺でヤマザトタンポポと思われる黄色の在来種を採集してポケット顕微鏡で花粉を観察。この顕微鏡は秋葉原で購入したものですが、野外で花粉を観察するには優れものです。LEDランプが付いていて視野を照らしてくれます。(下の画像)


二倍体なら、花粉の大きさは圴一のはずですが、今回調査した地点ではどれも花粉はバラバラで、倍数体ということになります。
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2倍体ヤマザトタンポポに関するメモ

 島根大学生物学研究室林先生の論文に登場した2倍体のヤマザトタンポポに関するメモ。

ヤマザトタンポポ(Taraxacum arakii)は4倍体、5倍体とされていた。
島大論文では、4倍体、5倍体がほとんどであったが、大庭町で3倍体、秋鹿町で2倍体のものがあったとされる。

以下、過去の文献、研究(私信も含む)より。

森田の分類(1995)
ヤマザトタンポポは森田分類では、クシバタンポポの一種とされ、4倍体。ケンサキタンポポも4倍体

タンポポの観察実験(P72)
ヤマザトタンポポは4倍体と5倍体

日本産倍数性タンポポの問題(種生物学研究(2)35−45 大阪府立大学:山口聡 1978)
4倍体 出雲三成、NOCHI(岡山県北部?)
5倍体 出雲三成 美保関 阿井

西日本を中心とした淡黄色型倍数体タンポポのクローン間での花色変異
(中村剛士:大阪府立大学)

4倍体、5倍体
4倍体 松江市坂本町、
5倍体 玉湯、東出雲、八束、鹿島、荘成町、古曽志、宍道、大庭、奥出雲



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2019年04月12日

2019松江市北東部調査

島根大学より東側、松江市川原町、下東川津町と、学園町の北公園

川原町でシロバナタンポポ、前年に薄黄色のタイプを採集した地点は整地されており、はっきりと着色した個体は見つからず、シロバナとして採集。

下東川津町、祖子分でキバナシロタンポポ、シロバナ

学園町 北公園でカンサイタンポポ
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2019年04月11日

2019宍道湖南側地域

宍道湖南東側地域、宍道町来待から玉造、松江市大庭町まで調査

宍道町来待
ヤマザト、セイヨウ。

玉湯町大谷
小学校付近でヤマザト

松江市大庭町
斎場付近の道路脇でヤマザト
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2019年04月10日

2019宍道湖北岸地域

宍道湖北東側、大野町、秋鹿町調査。

大野町、
ヤマザト、シロバナ、外来種
ヤマザト採集。

秋鹿町
小学校付近で、ヤマザト、シロバナ、外来種
ヤマザト採集。
小学校から秋鹿町駅への農道脇にヤマザト
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2019年04月09日

松江市忌部町調査

仕事帰りに短時間調査。
西忌部町千本ダム西岸でヤマザト、シロバナ

東忌部町大谷でヤマザト、シロバナ
調査用紙4枚記入、写真撮影
詳しい緯度は帰宅後記入
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